昼食後の眠くなる時間帯を乗り切るために/春霞に学ぶ
毎日、仕事をしていると、朝から晩までハイテンションではいられません。
一部のハイパフォーマーな社員は、馬車馬のように駆け抜けていく人もいますが、普通の人は、1日の中でも調子の波があるでしょう。
やる気が出なかったり、ぼんやりしているな、と気づいたりする時間帯って、意外と同じ時間帯が多いのではないでしょうか。
特に春先には、空気が温まってきていることもあり、眠気を感じたり、ぼんやりしたりする時間が長くなったりするようです。
春霞(はるがすみ)という春に季語に学ぶ
寒い冬が終わって、気温が上がってくると、ビルの窓からクリアに見えていた景色も、ぼんやりと不透明に見えることがあります。建物や野山の輪郭が、はっきりしない。
そのような景色の見え方は、「春霞(はるがすみ)」の仕業です。
春霞(はるがすみ)
春先に大気中の水蒸気が立ち込めて、煙るように霞んで見える様子を「春霞(はるがすみ)」と言います。
霞(かすみ)というと、春の言葉になります。
同じ水蒸気によるぼんやりした様子も、秋になると「霧(きり)」に表現が変わるわけです。
霞(かすみ)は、
時間帯によっても、言い方を使い分けています。
朝霞(あさがすみ)
春先の朝に立ち込める霞(かすみ)のことです。
昼霞(ひるがすみ)
春先のお昼に立ち込める霞(かすみ)のことです。
夕霞(ゆうがすみ)
春先の夕方に立ち込める霞(かすみ)のことです。
朧(おぼろ)
霞(かすみ)は、夜になると、朧(おぼろ)になります。
たとえば、朧月(おぼろづき)という月は、春の夜に薄い雲や水蒸気がかかってぼんやりと見える月のことを言います。
このように、同じ水蒸気が立ち込める様子を表現した「春霞(はるがすみ)」という言葉も、時間帯や季節によって、違う言い方になるわけです。
単なる「大気中の水蒸気」という言葉を、いろいろな場面で使い分ける、日本人の繊細さが伺えます。
自分のぼんやりする時間帯を知っておく
「春霞」と言っても、霞がかかってくる時間帯は、それぞれです。
ぼんやりした時間帯が1日の中にもある、ということを表しています。
霞は、一日中ずっと、とどまっているわけではなく、朝から霞んでいたり、夕方にやってきたり、夜には、朧というように、漢字まで変えてやってくるわけです。
そうすると自然界も、春になれば、霞がかかる頻度が高くなるわけですから、人間も、春先には、なんとなくぼんやりする時間帯があることになります。
ちょうど、ぼんやりしている時間帯に同僚や上司に見つかってしまうと、「なに、ぼんやりしているんだ!」と、怒られてしますこともありますが・・・。
自分がいつ、ぼんやりすることが多いのかを把握しておくと、はっきりした意識をもちづづけるための予防ができます。
特にデスクワークをしていると、身体の運動量や血流が滞りがちになります。
そのような時は、席を立って、非常階段のところで、太ももの筋肉を伸ばしたりするストレッチや手を上にあげて左右に体側を伸ばしたりします。
そうした軽い運動をすると体内の「霞(かすみ)」が薄らいできて眠気を払うこともできます。
コーヒーを淹れてリフレッシュするのも良いでしょう。(私は、昼食後にコーヒーを淹れて眠くならないようにしていました)
人によって調子が良い時間帯は異なる
私の場合は、朝9時から夕方15時までの6時間が、統計学的にアンダーな時間帯なので、結構、こまめに席から離れて、霞を晴らすようなことをしていました。1回の時間は5分以内の短時間でしたが。
9時から15時というのは、会社勤めをしていると、結構メインな時間なので、この時間にかすみがかっているというのは不利なんですけどね…。
私の場合、昼休み後の13時というのは、さらにランチ後の眠気が重なります。
何もしていないと、朦朧としてしまうことが多かったので、コーヒーを飲んで気合いを入れるのは私のルーティーンになりました。
夕方からは、やる気が出るので、終業までの締め切り効果で、一番、仕事のパフォーマンスが発揮できる時間帯でした。
こうすると、昼間は何やっていたんだ、ということになりかねませんけどね…。
最終的には、夕方から夜にかけて、仕事の成果を追っつける、という感じでした。
夜中にアンダーな人は、その時間は眠っているので、羨ましいなぁ、と感じたこともあります。
このような人は、徹夜とは厳禁なので、昼間のうちに、やるべきことをやっておく、というのが日々のミッションになると思います。
まずは、「自分の経験からイマイチな時間帯を把握しておく」ということをやってみることをおすすめします。