働く人の本音を世の中に生かす

会社で出世を目指さないほうが安全であるこれだけの理由

 
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心理カウンセラー/調香師 「すべての人が自分らしく生きられる社会」を夢見て、心優しくも励ましが必要な人たちの手助けになればと思っています。 フレグランスデザインでは、あらゆる香りを創ることができます。
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会社員として人生をスタートさせた以上、出世や昇進を目指して頑張るべき、というのが今までの常識です。いや、たぶん、現在もそれは当たり前の価値観だと思います。

原則として、サラリーマンは出世や昇進を目指すべきです。

 

理由は、

  • 給料があがることと、
  • 社内政治に参加できること、
  • 社内での自己成長を感じられること、

 

…の3つです。

 

出世しないことには、会社員の最大のメリットである賃金アップが見込めないからです。

 

しかし、本当に会社員になった以上、出世競争に参加すべきなのでしょうか。

 

会社の経営層としては、当然、社員に出世を促します。
みんなが競争して切磋琢磨し、成長することで会社の業績にもプラスになると判断するからです。

そうしたインセンティブを与えるために、役職というステータスや出世に伴う給料のアップを用意しているのです。

 

会社員の最大の目的は、給料を獲得することです。それが大前提なのですから、会社側も「優秀な社員ほど、給与がアップするような仕組みにしよう」と考えるのです。

ただし、残念ながら、頑張ったとしても、全員が同じように出世するわけではありません。結局のところ、頑張ったけれど出世しなかった、という社員のほうが多数派なのです。

 

出世や昇進を目指すスタイルのメリット・デメリット

「自分は出世できない人間かも…」と感じているならば、あえて出世を目指さないというスタイルが考えられます。もう会社での出世はあきらめる、ということです。

ここで、出世・昇進のメリットとデメリットを整理しておきましょう。

 

出世のメリット

 

給料があがる

 

役職手当や賃金テーブルの値幅が大きくなることで給料があがります。いちばんのモチベーションは、この給料があがる、ということでしょう。

 

社内政治に参加できる

 

社内政治というのはいろいろありますが、いちばんの政治は「人事」です。あなたが報いたいと思う社員を昇格させたり、異動させたりという調整に加わることができます。人事こそ、出世した人に与えられる大きな権限です。

 

社内での自己成長を感じられる

 

給料が大幅に上がったり、役職がついたりすれば、それが客観的なラベリングなって、会社内での自己成長を実感することができるでしょう。頑張ったから、部長になれた、という具合です。

 

自分の意見が通りやすくなる

 

出世すれば、経営会議などの重要な会議に呼ばれることも増えていきます。それに、役職があがれば、部署内でのいろいろな案件で意見が通りやすくなるでしょう。あなたの「こうしたい」が仕事に反映できる可能性が格段に上昇するのです。

 

自尊心が保たれる

 

会社内のみんなから一目おかれることで自尊心が満たされるでしょう。高いところに自分が登っていったような気になると思います。特に自尊心を大切にしている人にとっては、気持ち的に大事な要素でしょう。

 

出世するデメリット

 

仕事が忙しくなる

 

役職がつくと、今までやらなくてよかったような仕事もやらなくてはならなくなります。

実務については部下に任せれば良いので、作業的な仕事は減るかもしれません。しかし、部下の管理や部署のマネジメント、他部門との調整や重要会議の出席など、いろいろと仕事が忙しくなります。

逆説的に自分のやりたい仕事ができなくなる、というジレンマに陥ったりするのです。

 

責任が重たくなる

 

役職が上がるごとに責任が増してくるのはあたりまえのことですが、部下のミスや他部門との調整不足などで仕事に不都合が生じた場合には、真っ先に責任を取っていく立場になります。

それだけ、責任を負う範囲も広くなりますし、責任の重さも大きくなります。これを重圧だと感じると辛いかもしれません。

 

部下の面倒をみなくてはならない

 

部下も人間なので、こちらが想定していないようなことを「しでかす」ことがあります。でも、あなたの部下ですから、最終的にはあなたがカバーしなければなりません。

「私のせいじゃないのに。。。」と思っても、「私のせい」になってしまいます。それに、部下をマネジメントして組織をうまく回していくことは意外と大変なことです。

部下との信頼関係や人間関係も円滑にしていく努力が必要になってきます。

 

出世を目指さないというスタイルの利点

出世しないメリット

 

会社に対するエネルギーを節約できる

 

出世を目指さないスタイルは、会社でのエネルギーの節約につきます。これこそが最大のメリットです。逆にこれ以外にはないかもしれません。

 

出世しないデメリット

 

給料がほぼ横ばい

 

出世しないのですから、大幅に給料が上がることはないでしょう。勤務年数とともに少しずつは上がると思いますが、「お給料が増えたなぁ」という実感は持てないでしょう。

 

社内政治に振り回される

 

社内政治に参加できないわけですから、逆にその影響を受ける立場になります。でも、社内政治に翻弄されることはそれほど多いケースではありません。振り回されるほど荒れているのであれば、政治をする側も結構しんどいはずです。

 

客観的な自己成長がわかりにくい

 

昇進しないので、去年と今年の成長度合いがわかりにくいかもしれません。成長したかどうか、自分が判断することになります。

 

自分よりも下と思っていた社員が出世すると焦る

 

これは「出世しないスタイルを選んだんだ」と思っても、同期入社の社員が出世したり、後輩が上がったりすると、あなたの心にも波風が立つはずです。自分に影響がないことでも、内心焦りを感じるものです。

 

出世を目指す?出世しない?あなたはどうすべきか

 

会社の中で、出世するメリットとデメリットを天秤にかけた今、あなたは、どのようにしたらよいのでしょうか。

 

会社に強い思い入れや誇りを持っている場合

 

あなたが、今の会社に誇りを持って仕事をしているのであれば、間違いなく出世を目指した方がよいでしょう。

 

ステージが上がるごとに、あなたがやりたいと思った仕事ができるチャンスが広がるからです。それに、役職や地位がつけば、自分の意見も社内に通りやすくなります。

ようするに、会社の中での仕事の自由度が増すわけです。これは、会社に対する忠誠心が高ければ高いほど、欲しい状況ではないでしょうか。

 

それほど会社に思い入れがない場合

 

一方、それほど会社に入れ込んでいない場合はどうでしょうか。

 

これは、もう、会社からの報酬は少なくなるかもしれませんが、なるべく残業もせずに有給休暇もしっかり取れるような状況を作り出すことです。

 

具体的には、総合職と一般職であれば、一般職を選ぶ。

地域限定社員のように、転勤はないけれど昇進も遅い、という制度があるのであれば、そちらのほうを選択する、ということが考えられます。

 

会社は給料を稼ぐところ、というように割り切っているのであれば、なおさら、会社での時間を少なくして自分の時間比率を高めるべきです。

 

少しは社会人として学ぶことができるにしても、それほど会社に対する忠誠心もなく、あなたの気持ちのほとんどが、会社=お金を稼ぐ場所、と認識しているのであれば、出世からは降りるべきです。

 

こうしたことには、理由があります。

 

自分自身に対して時間を投資する

 

これは、自分自身に対する投資の考え方です。

株式投資などを行ったことがある人は、イメージしやすいかもしれませんが、複数の銘柄に資金を分散して投資する分散投資という考え方があります。ひとつの銘柄に全財産をつぎ込まない。一つのカゴにタマゴをのせるな、ということです。

 

このカゴがひっくり返ってしまった場合には、床に落ちてしまってほとんどのタマゴは割れてしまうでしょう。

出世を目指して会社に全精力を注ぎ込むということは、ひとつのカゴにすべてのタマゴを乗せてしまうのと同じです。

そのカゴがひっくり返ってしまえば、中に入っていたタマゴはみんな割れてしまうのです。

 

会社に対しては、追い出されない程度にエネルギーを注ぎ、他のことに投資できるエネルギーを残しておくということです。

 

例えば、生み出した時間を使って、興味のある分野のスクールに通ったり、習い事をしたりすることです。

こうしたことで、今まで自分が知らなかった情報を知ることができたり、できなかったことができるようになったりと、自分自身をバージョンアップさせることができます。

こうして、会社以外の自分に対して、時間と労力とお金を投資して、自分を育てていくのです。

それに、興味のあることに時間を費やすことは、会社の仕事と違って苦痛ではありません。

 

会社に全力を捧げてしまうことはリスク

 

もし、会社に全精力を注いでいると、今勤めている会社がなくなってしまったり、自分の仕事がうまくいかなくなってしまったときに、そのすべてが消えてしまうリスクがあります。

 

でも、タマゴをもうひとつのカゴに分散して入れていたら、その生き残ったタマゴを育てていくこともできます。

そのためには、会社に全精力を傾けるのは得策ではありません。

 

会社で給料を得る、ということは、自分の人生の時間を切り売りして対価を得るということです。自分の時間をお金と交換しているわけです。

 

しかし、給料を得るために我慢して貴重な自分の時間を差し出す、ということが本当に自分の幸せのためになるのか、ということです。

 

そのためには、

  • 仕事はほとほどに
  • 残業はしない
  • 有給休暇は全て取得する
  • 仕事量や責任を軽減する制度があるなら利用する(一般職や地域限定社員など)

 

…ということを駆使して、自分のエネルギーが会社のためだけに削がれないように気をつけなければなりません。

 

残念ながら大きな会社ほど省エネ社員が得している

 

あなたの周りにもいませんか。
こんなふうに会社にいる時間を極限まで縮小している社員が。

 

そして、そんな社員のことを、あなたは内心うらやましいと感じているのではないでしょうか。

 

真面目なあなたは、「私にはそんなことはできない!」と感じているでしょう。

しかし、結局、会社で幸せに暮らしているのは、このように自分の時間をなるべく会社にささげない人たちなのです。

 

省エネモードのレールに乗ってしまえば、あとはそれが習慣となって罪悪感などは感じなくなります。

あなたと同じように真面目な社員からは、「今までは夜遅くまで仕事をしていたのに、最近帰るの早いな・・・」と思われてしまうかもしれません。

しかし、それは、ごく一部の社員だけです。他の大部分の社員は、あなたの変化はさほど気にしないはずです。

 

会社に一般職や地域限定社員などの制度がなく、あなたが総合職のレールにいて、通常の社員として頑張らなくてはならない立場にあるとします。

そうだとしても、少しずつ省エネモードにして自分の時間を取り戻してください。

 

仮に「出世はしたいけど自分の時間を大事にしよう」ということで職場にいる時間を減らしても、かえって出世してしまうケースも意外とあるものです。

だから、「出世するかどうかわからない」という不確実性のなかで頑張るのは、あまり効率のよい過ごし方ではありません。

 

出世を目指さないスタイルが自分にもたらす幸せを実感すべきです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

出世しないスタイルには、自分自身にかけられるエネルギーが増してくる、と書きました。

自分にエネルギーが向くと、今とは違ったステージを開拓できる可能性が大きくなります。

 

今は、入社してから定年退職までずっと同じ会社で勤め上げるという社員の割合が低下しています。

それは、会社自体の魅力が低下したというのと、画一的な価値観の時代から多様性の社会へと移り変わっていることも意味しています。

幸い、現在では、会社以外でも収入を得るためのツールがそろってきています。一昔前のように、会社だけが生活の基盤で、唯一の収入源、という時代は終わりに近づいています。

 

あと20年ほどしたら、会社勤めというのは、多様な働き方のひとつの選択肢に過ぎない、というくらいに軽い扱いになっていくと思います。いまは、まさにその過渡期に立ち会っている、と言っていいでしょう。

 

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