仕事をしないおじさん達が多すぎてやってられない!という怒りが静まる3つのこと

 

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心理カウンセラー/調香師 「すべての人が自分らしく生きられる社会」を夢見て、心優しくも励ましが必要な人たちの手助けになればと思っています。 フレグランスデザインでは、あらゆる香りを創ることができます。
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少し大きめの職場であれば、どこにでもいると言われている働かないおじさんたち。バリバリ働いていたり、残業してヘトヘトになっている人からすれば、「ちゃんと仕事をしてくれ!」と言いたい気持ちになると思います。

実際に、私がいた職場でも、朝からずっとYahoo!ニュースを見ている某部長とか、しょっちゅうソリティア(パソコンのトランプゲーム)をしている社員が何人かいました。

そうした人は、役職についていることが多いので、たいてい、あなたよりも給与が高いでしょう。たぶん年収800万円以上は確実にもらっています。

でも、どうして、会社としても、働かないおじさんに多額の給料を払うことができるのでしょうか。そして、そもそも、働かないおじさんたちは、ずっと働かないままでよいのでしょうか。

 

働かないおじさんたちが生まれる2つのパターン

 

どうして働かない社員は出現するのでしょうか。それには2つのパターンで発生することが多いのです。

 

偉くなると仕事がなくなる

 

働かないおじさんは大体50歳を過ぎると徐々に増えていき、定年間際でピークを迎えます。世間ではいろいろと変わってきているとはいえ、会社は年功序列の世界です。勤続年数が経過すれば役職がついて、部長や役員になる人もいるでしょう。

 

部長にならなくても、部長代理や部部長、部長待遇、社長付部長・・・など、とにかくみんなが「部長」と呼んでくれるような役職名を乱発して地位を保ってあげたりしています。もう、どの役職がどういう順序で偉いのかすらわからない感じです。

 

 

通常、昇進して役職がついていくと、どんどん忙しくなっていくイメージがあります。しかし、特に歴史のある大きな会社になってくると、昇進していくと逆に暇になっていくケースが多いのです。もちろん「うちの会社の部長は大変だよ!」というところもあるでしょうが、そのようなところは勢いがあって健全な会社だと思います。

 

結局、役職が上がっていくと実務的な仕事は少なくなって、部下のマネジメントなどの管理的な仕事が多くなっていきます。部下がきちんと仕事をしているぶんには、特にやることがないわけです。

たまに上がってくる承認書も、すでに課長レベルがチェックしているので「わかった」と言ってハンコを押すだけです。

すると、特段、自分の手を動かすような仕事がなくなっていくわけです。

 

役職定年して仕事がなくなる

 

会社には役職定年という制度を設けているところが多いと思います。例えば60歳を過ぎると今まで部長であった人が役職を降りて平社員に戻る、ということです。または、雇用契約が変わって嘱託社員になるケースもあるでしょう。

 

雇用期間がどんどんのびている状況からすると、同じ人がずっと役職についていると、その下の社員たちがいつまでも役職につくことができません。それで、組織の活性化の意味も込めて一定の年齢で役職を降りてもらうのです。

 

 

しかし、役職を降りたと言っても、つい最近まで部長など、偉い役職についていた方々です。こうした人たちに「コピー取ってきてください」とか、なかなか言うことができないわけです。

それに、今まで偉い役についていた社員に何か仕事をしてもらおうと思っても、実際にはこれと言ってない、というのが現状です。

 

こうして、仕事をしないおじさんが誕生します。

 

働かないおじさんが存在できる理由

 

そもそも、会社で仕事をしないのに、高額な給料を与えていてよいのでしょうか。

「働かざるもの食うべからず」ということからすると、納得いかない人も多いと思います。

 

日本の雇用制度では、労働法がしっかりと社員を守っており、一度、雇用契約をかわしてしまうと、なかなかクビにすることはできない制度になっています。会社としては、本人が定年限度の65歳まで働きたいといえば、雇用し続けなくてはならないのです。

これが欧米だったら、働かない社員はすぐに雇用契約を切られます。基本的に会社には働かない社員はいないのです。

 

そのため、欧米の会社員は成果に応じて給料が決まり、格差も激しくなります。成果を出した社員には月給300万円とか、平気で支払うわけです。

 

そして、こうした高額な給料を支払うことができるのは、日本の会社のように、仕事をしない社員に支払うべき給料がないからです。そのため、その原資はハイパフォーマンスな社員への給料に還元できるのです。

 

逆に日本の会社は、働かない社員の給料を、他の社員が広く負担していることになります。広く薄く給料から差し引いて、仕事をしない社員の給料に当てているのです。

そうやって、働かないおじさんたちの人件費を捻出しているため、みんなほぼ横並びで給料が据え置かれて低いままなのです。

 

働かないおじさんたちの言い分

 

仕事をしない社員たちは、働かない自分たちのことを正当化しています。
「若い時に一生懸命に働いたから、今は楽させてくれよ」
…という気持ちでいる人たちが多いのです。

私も、実際にそのように言われたこともあります。

 

日本の会社では若い人ほど給料が低く、年齢と重ねるとともに金額が増えていく仕組みになっています。若い時はがむしゃらに働いているのに、その仕事の量と給料が見合っていないわけです。

これは、社員を会社につなぎとめておくために、「勤続年数が過ぎれば給料も高くなるから!」と、年齢がいくまで我慢させるシステムになっているからです。

 

若い時は会社側が得するようになっていますが、「年老いたらそのぶんはちゃんと上乗せしておくよ」という会社側のメッセージです。これは終身雇用制度からきているもので、会社人生トータルでつじつまを合わせようとしているために起こる現象です。

だから、働かないおじさんたちは「若い時に頑張ったんだから、今ようやく高い給料をもらえているのは当然だ」と思っているわけです。

 

働かないおじさんたちを許せる理由

 

それでは、働かないおじさんたちをこのまま許しておいて良いのでしょうか。いくら若い時に働いたからと言って、それが働かない理由にされても納得いかないでしょう。

しかし、日本の会社では働かないおじさんは必要、という結論です。

 

それには、次の3つの理由があります。

 

1.みんなが猛烈に働く必要はない/働きアリの法則

 

働きアリの生態を知っていますでしょうか。

  • 働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる。
  • 働きアリのうち、本当に働いているのは全体の8割で、残りの2割のアリはサボっている。
  • よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる。
  • よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体としてはまた2:6:2の分担になる。
  • よく働いているアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2に分かれる。
  • サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる。

出典:wikipedia

 

これは、人間社会にも当てはまるとされています。

 

つまり、会社の中でも、よく働く社員は2割で、6割は普通のパフォーマンス、残りの2割はサボっている、という具合です。よって、働かないおじさんは2割くらいはいる、ということですね。

 

でも、この2割の働かない社員も、活躍する時がやってきます。それは、会社が非常事態に陥った時です。

 

例えば、職場にインフルエンザが蔓延して、中核の社員のほとんどが出勤できない状況になったとします。そのとき、健康な働かないおじさんたちはハイパフォーマンスで仕事をせざるを得ないわけです。

会社の人材に、働かないおじさんという潜在的な余力があったため、こうした危機に対処することができるのです。

 

いわば保険です。

 

掛け捨ての保険は、何もなければ、ただお金を払うだけで、何も手元には残らないのですが、いざという時にお金が支払われます。

保険はほとんどの場合、支払うばかりなのに、みんながこぞって入るわけです。

 

働かないおじさんたちは、こうした保険のようなものでもあります。

 

社員全員ががむしゃらに働いていると、倒れる時にはいっせいに倒れてしまうので、会社が存続しなくなってしまう可能性があります。そうした危機を回避してくれている存在でもあるといえます。

 

2.本当は仕事をしたいと思っている

 

働かない社員も、仕事をしないで給料がもらえるために、楽な立場ではあるのですが、本当はそれなりの仕事がしたいのです。今は、たいていの場合にパソコンがあるために、インターネットなどを見ていて勤務時間を過ごすことができますが、何もせずにデスクに座っているのは時間が長く感じてしまい苦痛です。

 

本当はやりがいのある仕事をして過ごしたいのですが、若い社員に気を使って控えている、という面もあるのです。

 

それに、ふだんは実務的な仕事はみんな若手や中核社員に任せています。しかし、役職についている人であれば、時に責任を取らなくてはならない立場になったり、重大な決断を迫られる事態に遭遇することもあります。

そうしたことに備えることができるように、ふだんの会社生活では余白を持って過ごしているとも言えるのです。

 

そうした内面を知ると、少しは哀愁を持って接することはできないでしょうか。

 

3.あなたも偉くなれば働かない人になる

 

あなたが日本の会社で働いており、今、とても忙しい日々を過ごしているのであれば、将来、勤続年数を重ねていった時に、あなた自身が仕事をしなくなる社員になる可能性が高いです。

あれだけ嫌悪していた「仕事をしない社員」にあなたもなっていくのです。

 

今は、「自分はあのような仕事をしない役職者にはならない!」と誓っていても、現実に仕事をする必要がなくなれば、働かなくなってしまうのです。それだけ、人間の意志というのは弱いものなのです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

働かない社員を許せる理由は3つあると言いました。

  • 働きアリでも組織存続のために働かないアリが2割いる
  • 仕事をしないおじさんも本当はやり甲斐のある仕事をしたい
  • あなたも将来、仕事をしない立場になる可能性がある

・・・ということでした。

 

特に日本の職場は、働かないに対しても寛容な社会です。それがいいかどうかは個人の価値観によってきますが、少なくとも、実際には、中高年になってしまうと働かない社員が増大していきます。

 

あなたが懸命に働いているのに、隣でサボっている社員がいれば気分がいいものではないでしょう。時に激しい憤りを感じることもあるかもしれません。

 

しかし、あなたはあなたで、他人は他人なのです。他人の行動にいちいち自分の感情を反応させている余裕はないのです。自分のことに一生懸命になっていると他人のことは気にならなくなります。

あなたが直接関わることのない別の営業所の部長が働かないおじさんであっても、あなたはまったく気にすることなく会社生活を送っているでしょう。視界から外れるとあなたには影響がなくなるのです。

 

自分は自分の道を歩いていきましょう。

 

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