「自分を生きる」にシフトする

定職に就いて仕事ができるだけでも幸せ、という人々

 
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心理カウンセラー/調香師 「すべての人が自分らしく生きられる社会」を夢見て、心優しくも励ましが必要な人たちの手助けになればと思っています。 フレグランスデザインでは、あらゆる香りを創ることができます。
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定職につくことができるだけで幸せ、という人もいれば、型にはまったような仕事は面白みがない、とか、収入は少しでもアルバイトをしながら自由な気持ちで生きていきたい、とか、働き方ひとつとってもいろいろな価値観があります。

私は「自分にあった、得意なこと、好きなことを仕事にして人生を楽しもう」という価値観に心が惹かれますが、必ずしも、それに共感しない人もいるわけです。

 

自分に定職があるだけでも幸せ

 

私の友人で、大学を卒業後、職を転々としていた人がいました。最初はイベント会社で、次にIT業界、そして学校の教師をしてから、運送会社、病院の事務職・・・と、まったく違う分野の仕事に就いていました。

まったく違う業界をまたいで、すべて正社員として採用されているということもすごいと思いましたし、どんな仕事にも適用して働いていることも驚愕でした。

その人が優秀でそれだけの順応性を持っているのかもしれませんが、40歳を過ぎても、ちゃんと正社員として転職をしているのです。

 

転職するたびにスキルの蓄積はリセットされてしまうので、1ヶ月の給料もいつも20万円以下から始まる、という生活だったようですが、それでも、「定職に就いて仕事ができるだけでも幸せだ」と常に言っています。

自分に定職さえあれば、毎日会社に通勤するだけで、給与が振り込まれる、というのです。その定時定額でお金がもらえるということに、すごく価値を置いていました。それが生活を安定させるし、ささやかな日常を生きるということに価値を置いているのです。

 

私は、それはそれでいいと思っています。その人は「自分の好きなこと、得意なこと」を仕事にしているわけではないのかもしれませんが、自分という価値を認めてもらえる会社に入って仕事ができることにささやかな喜びを感じているのです。

実際には、大多数の人々が、このような部類に入るのではないでしょうか。ささやかな日常こそが幸せ。足るを知る。

 

私はこうした価値観を心底大事に感じている友人を、とても羨ましく思います。それは、私の価値観とは違うけれど、社会で力強く生きて行くのは、このような人たちであり、ある意味、激変する社会の中でも、しぶとく生き伸びていけると考えているからです。

 

逆に、こうした「定職に就いているだけで幸せ」と感じる人々が一定数いないと、社会はまわっていきません。みんながみんな「自分の好きなことしか仕事にしたくない」と考えに偏っていたら、絶滅してしまう業界も出てくるかもしれないからです。ですから、本当は、こうした人々が社会を支えているのかもしれません。

そして、日常に小さな不満はたくさんあるかもしれないけれど、今日もささやかな幸せを味わって生きているのです。

 

組織に縛られずに自由に働きたい

 

これは、アルバイトなどの非正規従業員として、会社組織とゆるく繋がって働くパターンと、自分自身を組織化する、要するに起業する、というパターンに分けられます。

 

アルバイトの場合

 

アルバイトの場合は、もちろん自分の得意な分野でアルバイトすることもあるかもしれませんが、たいていはお金を稼ぐ手段として割り切って働いていると思います。正社員のように組織にがっちり取り込まれることなく、会社とはゆるく繋がっている。そしていつでも仕事を変われるよ、という軽やかなスタンスを取りながら働いている、という感じです。

 

もちろん、アルバイトしている人の中には、組織にがっちり取り込まれる正社員になりたい、と考えている人も多いと思いますが、ここでは自分の意思としてアルバイト選んでいる人の話です。

このような人たちは、仕事以外の時間に最大限の価値を置いていると言えます。こうした価値観の人も、一定数存在しないと、結局は社会はまわりません。

 

起業する場合

 

起業して新たな仕事を作り出す人。このような人がいないと社会が成長していかないし、変化も訪れません。雇用も増えていかないでしょう。

起業の動機は様々だと思いますが、自分の好きなように仕事したい、自分で決めていきたいという人が起業していきます。起業するには大きなエネルギーが入りますから、それこそ「自分が好きなこと、得意なこと、興味があること」を仕事の中心に据えていると考えられます。

 

「定職に就いて仕事ができるだけも幸せ」という価値観とは相容れない人々かもしれませんが、こうした人たちもまた、「定職に就いて仕事ができるだけでも幸せ」と考えている人たちのグループから人材を雇って行くわけです。

 

個々人の価値観はそれぞれちがう。だから社会がまわっていく

 

こうしていろいろな価値観の人たちが存在するから、社会がまわっています。だから、「とにかく定職に就け!」と提唱する価値観があってもよいと思います。

何かに失敗して人生をやり直したり、転職しようと仕事を変えたりするときに、「このような価値観でなければいけない」というのはないと思います。

 

ただ、それでも、私は、どうせ人生をやり直したり、仕事を変えるようなチャンスがあるのであれば、次は「自分にとって好きなこと、得意なこと」を仕事にしていくことを提案したいと思います。やはり、自分としては「定職に就いているだけで幸せ」という価値観に加わることができなかった人間だからです。これは理屈では説明できない領域なのかもしれません。

 

自分の価値観にあった人生を送れる人が幸せです。日常が自分とフィットするからです。日常が本来の自分と乖離しているようだと苦しくて仕方がないと思います。

 

「人生一度きり」というのは言い古されたフレーズですが、まさに人生一度きりなのであれば、自分にぴったりあった道を選びたいものです。

 

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