人は切羽詰まると仕事の効率は10倍、お金は3割削減できる/パーキンソンの法則

 

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人間は、どうしても楽なほう、ラクなほうへ流れてしまう特性があります。人間の本質としては、勤勉なわけではなく、もともと怠惰なのでしょう。世の中のいろいろなモノやサービスは、いかに人間の怠惰に貢献するか、で進化しています。このまま発展し続けて行くと、自分は動かなくても、なんでもやってくれる何かが出現するかもしれません。

 

こうした人間の特性は、仕事やお金に対しても発揮されます。

 

切羽詰まるまではラクな方へ流れてしまうのですから、仕事についても締め切りを設けないと、ずっと完成しないのです。

そうした怠惰な性質を持つ人間が、仕事の効率を最大限アップするためには、どうしたら良いのでしょうか。

 

パーキンソンの法則

 

 

パーキンソンの法則をご存知でしょうか。

 

イギリスの歴史学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが、今から約60年前に書いた著書の中で提唱した法則です。

当時の海軍など官僚組織を観察して発見したものです。

 

パーキンソンの法則

第1法則:
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」

第2法則:
「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」

出典:wikipedia

 

第1法則の
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
というのは、あなたも思い当たるのではないでしょうか。

 

夏休みの宿題なんていうのは、典型的な例だと思います。

 

1ヶ月以上の休みの間に、例えば計算ドリルを毎日1ページずつ勉強するという生徒は少なくて、「夏休み終了3日前!」になって、慌てて朝から晩まで宿題をやって終わらせた、というのは経験があなたにもあると思います。

 

パーキンソンの法則を逆に使って仕事の効率を10倍にする

 

会社の仕事も、命ぜられた仕事に対して、10日間の期間を与えられると、たとえその仕事が頑張れば1日で終わるものであっても、丸々その日数を使い切ってしまうということはよくあります。また、夏休みの宿題のように最終日の1日でやっつけてしまう、というようなことが起こります。

 

こうしてみると、10日間、ずっと命ぜられた仕事に取り組んでいても、最終日の1日でやっつけてしまっていても、仕事自体は完成したわけです。

 

それでは、10日間ずっと取り組んだ仕事のほうが10倍のクオリティを発揮しているのでしょうか。

 

例えば、仕事の質と時間を示したグラフはこんな感じです。

 

 

 

パワーポイントで資料を作っても、伝えたい重要なことは、すぐに文字や図で表すことができます。多少、図が下手だったり、文字のフォントがイマイチでも、一応の資料はできるのです。この程度であれば、1日あればできることです。

 

しかし、締め切り時間が10日あるとすると、パワーポイントの色をカラフルにしたり、図形をミリ単位で調整したりして見栄えを良くしようと装飾に取り掛かります。

 

さらに、時間があれば、ページをめくる時のアニメーションを工夫したりと、いろいろとやってしまうわけです。こうして、締め切りまでの10日は、どこからともなくうまれた仕事で埋め尽くされていきます。

 

 

確かに「神は細部に宿る」とも言われますし、一生懸命に作ったプレゼン資料は見栄えがいいものができたかもしれません。

しかし、もしかしたら、重要なことをシンプルに表現できたのは1日で作ってしまった方の資料かもしれないのです。

 

そうすると、紙面としては綺麗だけれど、伝えるという本来の目的の達成度で言えば、1日で作った資料のほうが品質は高い、ということになります。

 

1日で作成したものは、理想とする姿の8割程度のイメージにしかならなかったかもしれません。しかし、それでも、ほぼ完成したわけです。

10日の期間があったのに、最終日の1日でに一気に仕上げたものは、この8割程度の出来の資料です。でも、仕事に耐えうる資料はできたのです。

 

本来1日でできる仕事を10日かけるというのは、まさに、パーキンソンの第1法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」ということですね。

 

そのような意味では、10日間の時間を与えられても、「この資料にかけられる時間は1日だけだ」と制限を設ければ、仕事の効率は10倍になるのです。

 

そして、余った時間9割の時間は、他のことに使えます。

 

パーキンソンの法則から導き出される極意として「仕事には締め切りをもうける」ということです。

会社での残業を減らしたいのであれば、細かい仕事ひとつひとつに締め切りを設けるとどんどん効率化されます。

 

ただし、その締め切りは「絶対に守る!」というデットラインのことです。本当に締め切りは10日後だったとしても、「今日中にこの仕事を終わらせる!」と自分に約束しないと、「明日でいいや」となってしまいます。

「今日中に終わらせないと夕飯抜き!」と決意して、やらざるをえないような気持ちに持っていくことです。

 

こうして、まさに「締め切り効果」を発揮されるのです。

 

そうしないと、どんどん仕事の量は膨張してしまいますよ。

 

お金はもらったぶんだけ使ってしまう

 

パーキンソンの第2法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

こちらは、どうでしょうか。

 

お給料をもらうと、もらったぶんだけ使ってしまうのではないでしょうか。

 

勤続10年程度の会社員であれば、新入社員の時にもらった初任給に比べても金額にして3割程度アップしている人は多いと思います。

 

新入社員の時ももらった給料の範囲内で生活してわけなので、今でも給料の3割は、現金として残っていてもおかしくはありません。でも、ほとんどの人は増えたはずの3割ぶんもなんかの支出をしてしまっていると思います。

 

 

「新入社員の頃と比べれば、結婚して子供もいるし生活環境が変わっている」という方もいるかもしれません。でも、新入社員の時に、すでに結婚して子供がいたら、生活は破綻していたのでしょうか。

 

学生結婚をして入社してきた新入社員の人がいましたが、生活は破綻することなく、会社の財形貯蓄もコツコツとやっていました。結局、収入の範囲内で、なんとか生活をしていこうと工夫していたわけです。

 

 

入社後10年以上経っても、貯金がない、という社員は、もらったぶんだけ、つかってしまったから、お金が残らないのです。新入社員の時と同じような金銭感覚であれば、今ごろ数百万円の貯金ができているはずです。

 

まさに、パーキンソンの第2法則(支出の額は、収入の額に達するまで膨張する)そのままではないでしょうか。

 

パーキンソンの法則を使って支出を3割削減する方法

 

パーキンソンの第2法則で言えば、収入の額まで使ってしまうわけです。では、いったい出費を抑えるためにはどうしたら良いのでしょうか。

 

パーキンソンの法則を逆に使って、収入の額をカットしてしまうのです。

 

収入をカットしてしまうって、どういうこと?

…と思うかもしれませんが、疑似的に収入をカットします。実際にもらったお給料を会社に返納するわけではありません。

 

お給料が振り込まれたら、その場で定期預金などに自動振替するのです。なるべく引き出しづらい金融商品が理想です。

 

会社の財形貯蓄を使えるのでしたら、その額を増額して天引きするのも良いでしょう。

とにかく、見た目上でも収入に一定の枠を作ってしまいます。

 

 

収入が「これしかない!」となれば、その範囲で工夫しようとします。実際には貯金に回したぶんがあるのですが、この貯金を下すには面倒な手続きがいるものがベストです。

 

なぜなら、貯金がある、と思えば、その貯金もゼロになるまで使ってしまう恐れがあるからです。

 

100万円の貯金があっても、普通預金のようにATMに行けばすぐに現金化できるものは、お財布に入っているものとほとんど変わりなくなってしまいます。

 

なので、こちらの枠も制限してしまいます。

 

 

こうすることで、「あと5万円しかない!」と思って貯金には手を出さないで生活を工夫するようになります。実際には、別の口座に貯金はあるのですが、こちらを崩すのは面倒な手続きがいる金融商品にします。

 

こうやって、現在の生活水準を保ったまま、支出を3割削減することができます。その3割ぶんは別の口座で着々とたまっていくのです。

 

自営業やフリーランスにもパーキンソンの法則は効果的に使える

 

会社組織など自動的に自分を律してくれる環境があれば、誰かが締め切りも設定してくれるし、お金も財産形成貯蓄など給与からの天引きで財産形成を支援してくれる制度があったりします。

 

しかし、フリーランスなど個人で活動している人たちは、自分で自分をコントロールしていく必要があります。自分の外側から課されるルールに比べると、いくらもで甘えを生じさせるような環境です。

 

最近、個人起業家を支援するコンサルタントの方に聞いたのですが、ある程度の貯金があったりして、多少余裕がある人よりも、借金を抱えていたり、シングルマザーで育児と仕事を両立させなくてはならない方のほうが、ビジネスで成功する可能性が高い、とおっしゃっておりました。

 

これは限られた時間制約の中で、どうしたらこの仕事を短時間で完成させることができるのだろうと、必死に考えて行動するからだそうです。

 

ここで収入がないと、「来月の借金が返せない!」とか、「あと5万円で貯金が底をつく!」という具合に、本物のデットラインが引かれるからだそうです。そこで驚異的な生産性と火事場の馬鹿力的なパワーが出るといいます。

 

 

もし、あなたに多少の余裕があるのであれば、意識的に「締め切り」や「自分自身に対する期限」を持っておかないと、ホンモノのデットラインまで、時間はかけてしまうし、お金も底をつくまで使い果たしてしまいます。

 

人間の怠惰性から導き出されたパーキンソンの法則は強力です。

結局、何としても自分を律するルールがないと、崖っぷちになるまで、どんどん堕落していってしまうのです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

パーキンソンの法則とは、

第1法則:「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

第2法則:「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

・・・ということでした。

 

仕事の効率を上げるには、とにかくきつめの締め切りを設けること、そして、短時間で仕上げた仕事であっても、クオリティはそれほど変わらないことを書きました。

 

 

また、第2法則のお金の面で言えば、収入の額まで支出として使ってしまうわけだから、収入に枠をもうけておかないと支出はどんどん膨らんでしまいます。

 

人は切羽詰まるまでは楽なほう楽なほうに身を委ねてしまいます。デットラインを設けないと仕事が終わることがないのです。

 

会社組織でも、新しい事業がないのに、人を増やしていけば、そのぶん仕事もどんどん増えてしまいます。パーキンソンは「暇つぶしは一番忙しい仕事である」とも言っています。

「暇つぶし」に生活がつぶされないように注意していきたいものです。

 

(味わう“ひまつぶし”は人生に有用ですけれどね)

 

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