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不本意な会社に入社してしまったときのひとつの戦略/パラレルに生きる

 
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心理カウンセラー/調香師 「すべての人が自分らしく生きられる社会」を夢見て、心優しくも励ましが必要な人たちの手助けになればと思っています。 フレグランスデザインでは、あらゆる香りを創ることができます。
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なんとか会社に入ったものの、「ちょっとなんか違う・・・」と感じてしまったことはないでしょうか。

 

どこの会社に入っても100%満足、ということはあり得ません。なにかしら、不満の種は散らばっています。

そんなことはわかっている、と思いつつも、不本意な会社に入社してしまった場合には、どのようにすればよいのでしょうか。

 

パラレルキャリアという生き方

 

会社に属して収入を確保しつつ、もうひとつのキャリアの種を蒔き、育てていくという生き方を選択することをパラレルキャリアと言います。

パラレル=平行して、キャリア=経歴をもつ

ということですね。

要するに、会社の仕事についていながら、仕事以外の活動を持つということです。

 

例えば、仕事をしながら、音楽などのアーティスト活動をしたり、仕事をしながら、週末にはヨガを教えたり、と言ったようにもうひとつの自分の顔を持つ、ということです。

この場合、会社の仕事はどちらかというとお金を稼ぐためにがまんする、ということになりますが、仕事以外のキャリアでは、自分の好きなことや得意なこと、すごく興味があることで活動していくのがポイントです。

 

これは、副業とは違います。副業とは本業の仕事のほかに、アルバイトしたり、自分で何かを販売したりして本業以外の収入をえることです。しかし、パラレルキャリアは、収入を得るというよりも、自分のキャリアをもうひとつ育てておく、ということに重点が置かれます。

いったい、こうすることで、なんのメリットがあるのでしょうか?

実は、本業のほかにもうひとつの自分を顔をもっておくことによって、次のような大きなメリットがあります。

 

  1. 本業のストレスを解消してくれる
  2. いざという時のために人生を乗り換えることができる

 

具体的にどのようなことか、ひとつずつ見ていきましょう。

 

本業のストレスを解消してくれる

 

パラレルキャリアでいうもうひとつの自分の顔とは、自分の好きなことや得意なことで経歴を育てていくことです。本業以外の時間は好きなことをやっているわけですから、その時間は、会社での嫌な出来事は忘れることができます。

それに、好きなことをやっていること自体が、自分にとっての癒しになり、ストレスの解消に役立ちます。好きなことはストレスではないからです。

こうして、会社の仕事や人間関係でたまったストレスを自分で解放に導くことができます。

ストレスが軽減された状態で翌日の仕事に取り組んでいくわけなので、ストレスが溜まっていかない、というメリットがあります。これがどんどん積もっていってしまうと、どこかで、どっかーーーん!といってしまうわけです。

会社のストレスが軽減されるから、とりあえず何とか翌日の会社には行ける、という循環が出来上がります。

 

いざという時のために人生を乗り換えることができる

 

いざという時とは、どのような場合でしょうか。

 

この世の中は不確実性に満ちていて、いつ何が起こるかわかりません。

せっかく入社した企業だって、業績が悪化してリストラをするかもしれませんし、最悪倒産してしまうかもしれません。

 

また、会社が倒産しなくても、自分自身がうつ病になったり、体調を崩したりして仕事ができなくなってしまうかもしれません。パワハラなどに耐えかねて会社を辞めてしまうかもしれません。

 

そうしたときに、もうひとつのキャリアを育てていれば、そちらに乗り換えるという選択ができます。好きなことや得意なことをもうひとつのキャリアとして選んでいるわけですから、かなりのスピードで育っているはずです。

そのキャリアに乗っかるのです。

 

好きなことであれば、災い転じて福となす、ということになるかもしれません。

自分ではなかなか会社を辞められなくても、強制的に辞めざるを得ないことになったら、その道で収入を得ることを真剣に考えるでしょう。

そのようなときのためにも、もうひとつのキャリアを育てておくのです。

 

ちなみに、私の場合は、仕事が終わったアフターファイブや休日に、心理学の学校に通って心理カウンセラーの資格を取得しました。それも、ふたつの学校で学んで、心理学という世界の中でも、スキルの幅を広げたり深さを追求したりしました。

会社で勤務している間は、スキルを磨くだけで、収入にはなりませんでしたが、いざというときは、この心理学のスキルを活かした仕事ができるのではないかと考えていました。

要するに、いざという時のためのセーフティネットを自分で作っていたわけです。

 

もうひとつの人生をどのようにつくっていくのか

 

パラレルキャリアが有効なのはわかったけれど、自分には、人生をのりかえることができるほどの得意技はないし…と感じているかもしれません。

でも、今の仕事に違和感を感じていたり、不本意な思いを抱いているのであれば、それは、自分の得意なことや好きなこと、自分がありたい姿から、ずれているということです。

 

要するに、自分の中心に戻りたい基準線があるはずです。
「ここじゃない!」という思いを生じさせる自分の中心にあるもの。

そうした自分の中心、本質とも呼べる部分を掘り当てれば、自分の得意なことや好きなことにたどり着けます。

そのために、世間でいう「自己分析」を行うのです。自分を深く知っていくという作業です。

人間はひとりとして同じ人はなく、みな個性的な存在です。だから、他の人が持っていない自分だけの価値が必ずあります。それは、必ずあることになっているのです。

だから、その唯一無二の価値を掘り当ててほしいと思います。

 

パラレルキャリアという生き方をしようと思った時に、もうひとつの自分の顔は、好きなことや得意なことなど、ワクワクするものでないと長続きしません。ましてや本業の仕事を持っていながら活動するわけですから、辛いキャリアだったらスキルの向上も見込めないのです。

 

私は大学の法学部を卒業したこともあり、私は会社に入った当初、司法試験の受験勉強をしていました。土日に予備校に通い、就業時間後に自習室で勉強していました。

それは、ある意味、パラレルキャリアを育成していたのかもしれません。しかし、司法試験の勉強は、得意なことでも好きなことでもありませんでした。勉強しないと試験には受からないし、受かった後のバラ色と思われる未来像のみをモチベーションにして予備校に通って勉強していたのです。

 

そのようなわけで、自分で選択したことではありますが、義務感で勉強していました。当時の会社生活から逃れるために、自分が欲する人生を獲得するために無理して頑張ってきたわけです。

でも、その願いは数年後に断念せざるを得なくなります。自分には、司法試験に受かる才能も、努力も足りなかったのです。結局、勉強を続けることに疲れ果て、司法試験は諦めることになりました。

 

ただ、司法試験を諦めたことによって、ほかに自分らしい人生の道はないのか、と模索していったのも事実です。現実を受け止めて別の世界を見る目ができたのだと思います。

 

だから、もし、今の現状に満足いかないのであれば、パラレルキャリアという生き方を考えてみてほしいと思います。そしてぜひ、自分の好きなことを見つけて、第二のキャリアを育てていってほしいと願っています。

すべての人には、人知れず、すごい才能が備わっているわけですから。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

不本意な会社に入ってしまった場合には、確かに転職を考える、ということもあると思います。しかし、あまりにひどくて耐えられない、という場合でなければ、収入を得ながら第二のキャリアを育てていくパラレルキャリアの道を選ぶという方法もあります。

 

自分の好きなこと、得意なこと、興味があることを、第二のキャリアにすることで、本業のストレス解消になったり、いざという時のためのセーフティネットとしての機能を果たしてくれることがあります。

どうか、あなたの本質に基づいた第二のキャリアが見つかりますように。

 

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