仕事の理不尽が多すぎる!と悩む前に予習をしておくとストレス激減/会社では絶対教えてくれない理不尽の4タイプ

 

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会社生活では理不尽なことが多すぎるということは、よく言われることですが、理不尽が多いまま放っておいていいわけではありません。そうかと言って、理不尽を根絶するのも難しいでしょう。会社はさまざまな価値観の人間が集まった集合体です。個々人で違う価値観がぶつかると、少なくとも一方は理不尽な感情を持ってしまうものなのです。

 

会社には少なからず理不尽はある、ということは暗黙の了解事項ではあるものの、会社側としては公に理不尽が存在することを示すわけにはいきません。(会社は建て前で作られているためです)

 

しかし、会社に入って理不尽な目にあって、せっかく入社した会社を辞めてしまう新人も少なからずいます。そうしたことから、「会社の理不尽について」という研修があれば、あらかじめ、理不尽に対する心構えというのもできてくると思います。

というわけで、今回は、会社の理不尽に慌てないための理不尽に関する研修です。

 

会社でよくある理不尽の具体的な4タイプ

 

会社で発生する理不尽には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは具体的に4つのタイプに分類しています。

 

タイプ1:自覚なき矛盾

 

自分がした発言に対して、その直後に矛盾した言動を取る場合です。
上司が部下に対して、頻繁にとる態度として知られています。

 

事例:

上司:「どうして営業獲得10件が目標なのに2件しかできていないんだ!」

部下:「すいません・・・」

 

上司:「すいません、じゃない!理由を言ってみろ!」

部下:「ほとんどの先方が“検討中”だとか“調整中”というところが多くて・・・」

 

上司:「言い訳するな!」

部下:「・・・・・・。(理由を言えっていうから言ったのに)」

 

解説:

 

「理由を言ってみろ!」と言われたから理由を言ったのに「言い訳するな!」とリアクションが来てしまいました。あなたは上司の指示に従ったのに、従った言動を非難されてしまったわけですね。

 

これでは、上司に対する信頼感が薄れてしまいます。「理由を言え→(理由を言ったら)→いいわけするな!」ということで、短時間で期待が裏切られたように感じます。

 

 

それでは、上司の側としてはどうなのでしょうか。「すいません」では営業目標が達成できなかった理由がわからないので、今後の対策が立てられないわけです。ですから「理由を言え」となったのです。ここまでは、特に理不尽には思わないでしょう。

 

しかし、理由を言ったら「先方が検討中とか調整中」とのこと。先方、つまり営業の取引先のせいで目標が達成できなかったと部下は言っているわけです。そこで、上司としては「部下が目標が達成できなかったことを相手のせいにしている」と感じたため「言い訳するな!」と反応したのです。

言葉だけ捉えれば、「理由を言えって言ったのに、言い訳するな、と言われた。理不尽だ!」と感じるかもしれませんが、上司の側では、一応、思うところがあって「いいわけするな」と言ったわけです。

 

従って、上司としては言動の矛盾に気がついていないことがほとんどです。自分は理不尽な言動をしたとは思っていないのですね。

こうして「自覚なき矛盾」によって理不尽が生まれるのです。

 

タイプ2:間違えられた事実

 

間違った事実に基づいて仕事が解釈されることです。たいていの場合、あなたは正しい事実を認識していますが、相手の認識が正しくない場合に発生します。

 

事例:

 

あなたが取引先に用事あったので、同僚が作成した書類もついでに取引先に届けてあげました。

 

あなた:「…それから、これは、私どもの契約書案です」

 

取引先:「ん!ここの日付が間違っているんだけど。これ来年の日付になっているじゃないか!」

あなた:「あ、、、すみません!あとで同僚の…」

 

取引先:「契約書では日付が大事なんだから、きちんと確認してもらわないと困るよ!」

あなた:「すみません...(私じゃないのに)」

 

取引先:「あなた、いったい、どこに目をつけて仕事してんの!?こんなのじゃ、仕事任せられないよっ!」

あなた:「ごめんなさい(・・・って、私じゃないのに!)」

 

取引先:「あんた、もう、うちに来なくていいよ。こんなチェックもできないんじゃ」

あなた:「申し訳有りませんっ!(…って、あたしじゃないのに・・・)」

 

解説:

 

同僚が作成した契約書案を取引先に持っていったら、ミスが発覚して、同僚が受けるべき責めをあなたが代わりに受けてしまったようなことです。

 

あなた個人には非はないかもしれませんが、相手の取引先は、あなたのミス、と勘違いしています。ただ、個人として、というよりも、「会社としてミスをした」と大きく考えるべきなので、ここはとりあえず怒られてしまっても仕方がありません。しかしながら、相手の非難があなた個人に向けられているので、「私じゃないのに・・・」と納得いきません。

こんなことじゃ、書類を持っていってあげるんじゃなかった、なんて感じてしまうかもしれません。

 

 

事実は「契約書案の作成は同僚」なのですが、相手の取引先としては、あなたが作成したと思ってクレームをあなたにぶつけているわけです。

こうした事実誤認によって、話が進んでしまうことにも理不尽を感じてしまいます。あなたのせいではないのに、あなたが責められてしまうわけですから。

 

取引先としては、契約書案は会社として作成したものなので、あなたであろうと同僚であろうとあまりたいした話ではありません。作成者が誰か、という事実は取引先にとってはあまり関係のないことなのですね。だから、今目の前にいるあなたにクレームの矛先を向けてくるわけです。

 

確かに理不尽に感じることはあるかもしれませんが、こうしたことは、よくある話です。例えば、コールセンターで業務を行なっているオペレータの人たちはクレーム処理などで「私のせいじゃないのに」と感じている人は多いと思います。

意識としては、「私は会社」という立場に成り代わって対応しているので、どうにか自分を保つことができているのです。事実に対する情報量の違いで事実誤認が発生することは、ままあります。

こうしたことが起こり得るということは十分認識しておいた方が良いでしょう。

 

タイプ3:無関係な関係性

 

「昨日、上司が夫婦喧嘩をしたらしい。どうやら朝から機嫌が悪いようだ・・・」

夫婦喧嘩と職場での仕事はまったく関係がありませんが、こうしたことが実務に影響を与えてしまうことがあります。

会社でも、例えば「社長の機嫌が悪い」という情報が入ってくると、「今日は稟議書の承認をもらいに行くのをやめよう」と仕事のスケジュールが変更になってしまうことさえあるのです。

 

事例:

 

どうやら、昨日、上司が奥さんと喧嘩したらしい。朝からあまり浮かない様子。

 

あなた:「部長から依頼された書類が完成しました。チェックしていただけますでしょうか?」

上司:「いま、忙しい。後にしてくれないか」

 

あなた:「一応、明日には経理に回さないといけないのですが・・・」

上司:「じゃあ、明日でいいじゃないか」

 

あなた:「・・・。(なにそれー!?)」

 

解説:

 

仕事以外のことを職場に持ち込まれてあなたが影響を受けると、「仕事に関係ないじゃん!」って理不尽に思うことがあるでしょう。人間は機械ではないので、感情に影響されてしまうことはある程度仕方がないことです。しかし、これで今夜残業になってしまったりしたらたまったもんじゃありません。

 

事例は感情が仕事に入り込んでしまった例ですが、そうでなくても「今期はジャイアンツが優勝しなかったからボーナスは無し!」ということが会社で決まったら、「関係ないじゃん!」っていう感じで理不尽に思うでしょう。

 

無関係なことが仕事に関係を及ぼすと理不尽が生じるのです。

 

タイプ4:ルールに基づかないルール

 

会社はいろいろなルールに基づいて運営されていますが、そのルールが守られていない状況があると理不尽に感じることがあります。

 

事例:

 

あなた:「後輩が仕事で怪我をしてしまったようです。幸い、軽症なので大丈夫だと思いますが」

上司:「そうか。それは不幸中の幸いだ。とりあえずは安心した」

 

あなた:「それでは、怪我の経緯をまとめて本店に報告しておきますね」

上司:「そこまではやらなくていい。軽症なのだから、少し安静にしていればすぐ治るだろう」

 

あなた:「確かにそうですが、一応、業務中の怪我なのでマニュアルでは報告することになっています」

上司:「報告するといろいろと面倒だからな。労災になったりしたら大変だ。ここは穏便にいこう」

 

あなた:「・・・。(えっ、マニュアル通りにしなくていいの!?)」

 

解説:

 

あなたが決められたルールを守っても、上司がルールを無視したり、他の誰かがルール通りの仕事をやらなかったりすると、理不尽に感じることがあります。

 

特に上層部の命令で法律に背いた仕事、例えば粉飾決算などは、この事例の大きなケースとなります。ルールに基づかないルールという理不尽は、企業倫理に反する行為なので、このあたりの理不尽は会社の中でも研修や教育がされることがあります。

 

しかし、法律行為という大きなルールではなく、社内ルールなど適用範囲が狭いルールは往々にして破られるケースが多いのです。あなたが正義感が強ければ強いほど、こうした会社の行為には敏感になり、理不尽を感じてしまうことになります。

 

それから、ルールで決まっているのに、やらない、という不作為も理不尽に感じる原因となりますね。

 

理不尽な目にあった時の対処法

 

理不尽とは「道理に合わないこと」ですから、あなたが持っている道理(基準のようなもの)に合致しない出来事が発生した時に理不尽が生じます。

 

理不尽を予習しておく

 

「これは理不尽だな」と感じたら、上述の4つのタイプを思い出しましょう。

 

そうすると、
「き、来たっ!タイプ1。理由を述べよ、と言われたから、理由を述べたら怒られた!」
・・・と、自分に起きた現象を俯瞰(ふかん)して客観視することができるのです。

 

そうすると、今起きた出来事に飲み込まれなくて済みます。

 

自分の中にある厳しい基準を緩和しておく

 

理不尽に対するあなたの基準が厳しすぎると、かなりの事象が理不尽に当たってしまう可能性があります。他の社員は「仕方ないな」と思うことでも、あなたは理不尽にあった嫌な感情を、ずっとひきづってしまうでしょう。

ですから、ある程度、基準に幅を持っていないと、疲れてしまいます。

 

今回、理不尽のタイプについて書いたのも、あらかじめこうした理不尽が生じる前提で、あなたの中にある基準を確認してもらいたかったのです。

 

同じ出来事でも、ある人は気にしないレベルのものでも、あなたのように敏感だとすぐに気にしてしまいます。だから、少しずつ寛容の幅を広げておくのです。

 

ただ、上述のタイプのうち「ルールに基づかないルール」に関しては、寛容にならなくてもいいと思っています。特に法律などの上位のルールに反するようなことに社員の多くが加担してしまった場合、組織ぐるみの不正につながってしまい、やがて会社自体も危機的状況に陥る不祥事に発展してしまうこともあるからです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

職場の中に理不尽があることは、会社としても認めるわけにはいかない事項だと思います。しかし、そのような建前の社会であるからこそ、理不尽も縦横無尽に存在してしまうわけです。

 

  • 自覚なき矛盾
  • 間違えられた事実
  • 無関係な関係性
  • ルールに基づかないルール

 

・・・というのが代表的な理不尽の4タイプでした。

 

特に会社に入ったばかりの新入社員の方々がには、事前に知っておいたほうが良いのになぁ、と、いつも感じていました。

 

本当は理不尽などは起きないほうがよいのですが、どうしても価値観の違う人間の集まりなので、誰にとっても理不尽がゼロというのは難しいと思います。

 

あなただって、今は理不尽な仕打ちを受けている被害者かもしれませんが、後輩ができたり、部下を持った管理職になったりした時に、理不尽なことを相手にやらかしてしまうリスクは十分にあるのです。

 

 

理不尽な目にあったら、ちょっと俯瞰して「これはどういうことだろう」と相手の立場になって考えてみることも、理不尽が原因のストレスに対処する方法です。

 

ぜひ、あらかじめ、会社にはびこる理不尽について予習をしておき、来るべき理不尽に出会う前に、対策を練っておいてほしいものです。

 

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