人生で大切なことはみんな写真学校で学んだ/気がつかないだけで世界はずっと美しい

 

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心理カウンセラー/調香師 「すべての人が自分らしく生きられる社会」を夢見て、心優しくも励ましが必要な人たちの手助けになればと思っています。 フレグランスデザインでは、あらゆる香りを創ることができます。
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仕事が忙しかったり、大きな問題を抱えていたりすると、周囲の景色に気を配らなくなってきます。今、まさに目の前のことに目一杯で、視点は手元によりがちです。

しかし、そのような時でも自分の周囲に問題解決のヒントがあったり、日頃の忙しさを和らげるものがあるのです。

それでは、いったい、どのようにすれば、自分を取り巻く周囲から問題を解いていく糸口を見つけられるのでしょうか。

 

仕事以外のことを学びに行くのが効果的

 

特に会社員の場合には、仕事に関係あることを積極的に学ぼうとします。会計知識やビジネス法務、情報処理技術などです。もちろんこうした勉強は仕事に直結するので、費用対効果が高いと感じていることでしょう。逆に、仕事に関係ないことを学んでも時間の無駄、とさえ思っているかもしれません。

しかし、本当は、仕事とは直接関係ないことで、自分が興味を持っていることが、とても大きく仕事に貢献することがあるのです。

 

写真学校へ通ったきっかけ

 

例えば、私は仕事にはまったく関係のない分野の専門学校に通っていました。仕事終わりや休日に、写真の学校に通っていたのですが、そのうち1年間は、週3回の授業があったので、とても大変でした。授業だけでも通算100回以上出席していたので、今考えても、だいぶ頑張ったなぁ、という印象です。

 

写真学校は広告代理店への就職やプロカメラマンを志望する人のための学校で、私はそのどちらでもなく興味関心の延長で通っていました。どちらかというとお気楽な感じで参加していたのかもしれません。

 

写真展などに行くと、きれいな風景写真などが展示されており、「どうやって撮ったんだろう」と思うような作品がたくさんありました。普通に撮影しただけなら、こんなふうにはならないだろうになぁ、と思ったものです。

 

やがて、私も一眼レフを購入したのですが、どのように扱って良いか分からず、戸惑っていました。ただシャッターボタンを押すだけでは宝の持ち腐れだと思ったので、写真のことを教えてくれる学校に行ったのです。

 

 

初心者コースから始めましたが、たかがカメラといえども、やってみると覚えることもたくさんあるし、意外と奥が深いことに気がつきました。

よくありがちですが、「もうすこし勉強してみたい」と思って上級のクラスにステップアップしていったらプロコースに入ってしまった・・・という感じです。

 

プロコースに進んだのは無駄だった!?

 

しかし、プロコースではまったくレベルが違って、写真が下手な私は、だんだんと通うのが恥ずかしくなってきてしまいました。

それでも、せっかく高いお金を払ったのだから、と授業だけでもせっせと通っていました。

 

カメラで撮影するだけでなく、照明機材やスタジオなどの設営の仕方や、暗室でフィルムの現像なども体験しました。今となっては、みんな忘れてしまいましたが、卒業した当時は、一通りのことはできるようにはなりました。

 

しかし、写真自体のクオリティは、ほかのクラスメートとは比較にならないくらい下手すぎて、授業では、私の写真はよくない例として紹介されるなど、恥さらしの連発でした。

 

よくない例としては紹介されるのはまだマシとしても、先生が私の写真に対して講評するときに、コメントに困って沈黙してしまったこともありました。

 

やはり、写真や絵のような芸術に関することは、あまり認めたくはありませんが、センスが物言う割合が多いのです。センスのない私は、写真技術についてはまったく成長がないように思いました。

 

こうしたこともあって、ほかのクラスメートはグループで写真展を開催したり、フォトイベントなどに参加していましたが、私はまったく自信がなかったので、こうした催し物にはひとつも参加しませんでした。

 

写真学校に2年半も通ったにもかかわらず、このようなありさまだったので、私が費やした膨大な時間と労力、そして授業料はまったく無駄だったのか・・・と落ち込むこともありました。

 

しかし、まったく無駄ではなかった、と感じることもありました。

 

世界は光と影でできている

 

 

写真を撮ることを英語では、photograph(フォトグラフ)と言います。

 

photoは光子を意味するPhoton(フォトン)から来ており、graph(グラフ)は描く、という意味です。
つまり、欧米で写真とは「光で描くもの」ということになります。

確かに、光をフィルムやデータに転写するわけですから、光で描くとは、真に的を得ている素敵な言葉だと思います。

 

 

一方、日本ではどうでしょうか。

 

日本で写真を撮ることは「撮影」と言います。

つまり、「影(かげ)を撮る」ことが写真なのですね。これは、すごく日本的だなと思いました。

日本では、光ではなく、影にフォーカスしました。影こそが写真の本質だというのです。

 

欧米では光、日本では影。

どちらも本質をつきすぎていて、ぐうの音も出ません・・・。

 

しかし、考えてみると、光だけでは真っ白な空間がひたすら広がるだけ、影だけならば、暗黒の世界がどこまでも続くだけになってしまいます。

 

つまり、光は、影があってこそ存在することができ、影は、光があってこそ認識することができる、ということがわかります。

 

光と影は、この世界では常に同時に存在しているわけです。そして、私たちが見ているものは、すべて光と影でできている現実を見ているのです。

 

私はカメラのファインダーを覗いてみるときに、光と影を観察するようになりました。そして、いい写真は「影」に味わいがあることもわかってきました。

 

当たり前に見える世界の中で、光と影と観察するなんて、今までには、ないことでした。

 

世界が光と影でできているなら仕事にも光と影がある

 

今まで当たり前にみていた世界が光と影でできていると知ると、目の前のことで精一杯の仕事に対しても、光と影を意識するようになります。

 

「このプロジェクトはうまくいって、みんな喜んでいる。けれど、影で膨大なデータのまとめを一人でやらされていた彼は大丈夫だろうか」

 

「一つのミスが会社全体に及んですべてがパーになってしまった。もう自分の居場所はないかもしれない。しかし、どこかにかすかな光があるはずだ」

 

 

私ももうダメだ、と思ったときがたくさんあります。

最初は真っ暗のようでも、だんだんと、どこからともなくやってくる光の気配を感じるようになります。光の気配を感じる時間は長い時もありますし、すぐに感じ始めることもあります。

 

少しでもかすかな光の方向がわかれば、そちらに向かって歩みを進めることもできるのです。

 

そして、光で満ち溢れているようでも、その光を演出しているのは影なのです。

 

影とは、必ずしもマイナスなイメージであるとは限りません。

目立つことなく、でも、絶対にいてもらわないと他のものが存在すらできない影。

 

私たちにとっての影、そして、この世界にとっての影とは、いったいなんなのでしょうか。

 

人生で大切なことはすべて写真学校で学んだ

 

写真学校で学んだことは、ひたすら技術的なことです。しかし、そうした技術や知識を持ってファインダーから見た世界は、光と影であることに気がつきました。

 

そして、この光と影が形作っているこの世界は、膨大な影が作り出す光が満ち溢れる世界です。

 

この世界は、気がつかないだけでずっと美しいのです。

 

あなたが光を見ている時には、同時に影も見ています。そして、影を見ている時には光も見ているのです。

この世界を愛するということは、光と同時に影も愛するということです。

 

土砂降りの雨に打たれて、ずぶ濡れになって泣いていても、雨が止んで、遠くに虹が出れば、思わず笑顔が溢れるでしょう。この世界の美しさは、ただあるだけで、私たちを癒してくれるのです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

仕事に直結するような学びではなくても、人生に大きなインパクトを与えるような勉強はいくらでもできます。

 

私は「素敵な写真が撮れるようになりたいなぁ」と思って学校に通いました。しかし、いくら勉強してもそれほど写真は上手くならず、クラスの中では圧倒的な落ちこぼれでした。

しかし、それで全てが無駄だったかというとそうではありませんでした。私は写真を通じて世界に光と影を発見しました。あたりまえのことではありますが、その発見が、その後の仕事のやり方にも影響を与えました。

 

結果として、私は能力のある社員ではありませんでしたが、仕事のことでも、多くの後輩や同僚が相談に来てくれるようになりました。

 

職場の中でいつもおちゃらけている先輩も、時にひとりでぶらりと外へ出て空を見に行くことがある、と言っていました。光の方向に顔をあげにいくのです。

 

自分の気持ちを癒したり、問題解決の糸口を探るためには、手元に見えるものだけではなく、周辺の風景にヒントがあることが多いのです。そして、周辺を意識するには、仕事に直結するような、ど真ん中の勉強だけではなく、まったく関係ないと思えるようなことを学ぶことが有効なのです。

 

もし、興味があるのに先延ばしにしているようなことがあれば、すぐにやってみることをお勧めします。あなたが興味のある学びを通じて、この世界がずっと美しいことに気づくはずです。

 

追伸:

 

日頃、お世話になっている写真屋さんをご紹介します。

STUDIO wings

気楽に「光と影」を体験するのなら写真を撮ってもらうと良いですよ。意外と自分の写真って人生の中でも少ないと思いませんか。いちばん若い今の自分を、自然に、そして、気軽に記録しておきましょう。

 

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