職場の飲み会が苦痛という人が急増中!行きたくない5つの理由&参加するメリット4つと対処法
お酒を飲むのが好きな人でも、職場での飲み会は嫌いという人が増えているようです。特に若い社員の中には、会社の飲み会に参加したくないという人も一定の割合がいます。
会社では暑気払いだったり、忘年会だったり、飲み会の機会はかなりあると思います。そのほかにも、上司や先輩に個人的に飲み会に誘われることもあるでしょう。
そんな時に「職場での飲み会に行きたくない!」という場合には、一体どうしたら良いのでしょうか。
職場の飲み会に行きたくない理由
それにしても、なぜ会社の飲み会に行きたくないのでしょうか。会社員のお話を聞いていると、次のような理由が多かったです。
1.家に帰るのが遅くなる
仕事が18時に終わるのであれば、寝るまで6時間近く自分の時間ができるものです。しかし、18時から2時間飲み会で、さらに二次会があったりすると、仕事が早く終わっても家に帰るのが午前0時を過ぎることも。
仕事が早く終わったら、早く家に帰りたい、という社員が増えているようです。
私がまだ20代の時は、残業が終わって夜21時頃から「じゃっ、これから飲みに行くぞ!」と先輩に言われても、行かざるを得ないという時代でした。遅くなっても飲み会が優先されていたわけです。
でも、今は個人の時代ですから、自分のプライベートが侵食されるのを嫌う人が増えてきたのだと思います。
2.飲み代の数千円がもったいない
吉野家で夕食を食べればワンコインで済むのに、飲み会だと平気で3千円から5千円はかかってしまいます。これが、ふつうのレストランだったら5千円のメニューならかなりいい食事ができそうです。
しかし、数千円を出しても、飲み屋で食べるのは唐揚げとかポテトフライです。それに数千円を使うのは高い!と感じるのでしょう。これが月1回ならまだしも、月に10回も行けば5万円くらいかかってしまいます。
私はお酒はほとんど飲めないにもかかわらず、多い時では週に3回以上飲み会に参加していたため、その出費は月額10万円近くになってしまったこともあります。
一生懸命に働いて稼いだお金が、働いたその日のうちに、こうして飲み代として消えていってしまうことに、なんだか切なさを感じてしまったのも確かです。
3.上司や先輩の説教を聞くのが嫌
上司や先輩と飲みに行く場合には、どうしても説教がセットになってきます。先輩としては、自分よりも若い社員に対しては、どうしても言いたいことを抑えられないようです。
若い社員も反論などはできないわけですから、ひたすら「はい!すいません!」と同調するしかないわけです。
上司や先輩からすれば、素直に話を聞いてくれる後輩は、飲み屋での絶好の話し相手です。お酒が進めば進むほど、説教レベルはヒートアップしていくのです。
だから、こうしたことに時間を費やされてしまうことが嫌で仕方がないのでしょう。
先輩の立場からすると、後輩は素直に自分の話を聞いてくれているので、嫌だと感じているとは、これっぽっちも思っていないわけです。これが毎回続くとなると、飲み会に行くのが億劫になる、というのも、わからないでもないです。
4.飲み会に参加しても話すことがない
逆に、飲み会に参加しても、特に話すことがなくて、ポツンと孤立してしまうことがあります。特に参加人数が多い飲み会では、周囲の話について行くことができずに、ただひたすらツマミを食べるしかない、という状況です。
こういう時には、まだ先輩の説教を聞いている方がマシと感じる人も多いかもしれません。
このような孤独のリスクをとるのが嫌なので、大勢の飲み会には参加したくないという社員もいます。
5.仕事以外でも気を使うのが疲れる
職場でも気を使うのに、仕事が終わっても気を使うことに対して疲れてしまう、ということですね。気を使わなくてはならない時間というのは楽しくないものです。仕事の延長線上で飲み会が始まってしまうので、早くこの場から解放されたいと感じるのでしょう。
ちなみに、後輩や若い社員が気を使うことに対して、さらに先輩たちが気を使って「今夜は無礼講で行こう!」なんていうこともあります。しかし、「無礼講でいいよ」と言われて、無礼講になれるはずもありません。仮に無礼講ということを素直に真に受けて、本当に無礼に振る舞うと、翌日から人事評価の査定が下がります。
「無礼講でいいって言ったじゃないか!」と感じても、結局、職場の人間関係の中では無礼講はあり得ないわけです。この辺が、隅々まで建前で構成されている会社の本質を表しています。
結局、無礼講と言われも、気を使うのは一緒なので、あまり飲み会に参加したくない、ということになるのでしょう。
要するに飲み会自体がつまらないわけですね。
例えば、仲の良い友人と飲み会に行くのであれば数千円の参加費がかかっても、夜遅くなったとしても、楽しい時間を感じることができると思います。つまらない時間を過ごすのは馬鹿らしいと考える人が多くなった、ということです。
職場の飲み会に参加するメリット4つ
会社の飲み会はつまらないものが多いのかもしれません。しかし、そんな職場の飲み会でも、参加することでメリットもあるのです。
1.上層部の話が聞ける/自分の話を聞いてもらえる
飲み会に会社のエライ人が参加している場合には、お酒のお酌ついでに、普段聴くことのできないような人から、いろいろなお話が聞けることがあります。また、あなたが会社に対して感じていることを伝えることのできる場にもなります。
経営層などの上層部としては、職場の中では部長級などの上の方の人間と話をすることがほとんどです。ですから、一般職や若い社員がどのような考えを持っているのか、とても興味を持っているのです。
そうした中、飲み会という席では、自分の意見や考えていることを伝えることができるのです。お酒の席なので、そこで多少会社の批判をしたとしても、素直に聞いてくれることも多いです。むしろ、よい上層部の人であれば、大いに受け入れてくれると思います。
飲み会はあたかも仕事の延長戦でありながら、非公式な場であるので、せっかくの機会を逃さずに話をしてみましょう。
2.関わりの少ない部署の社員とコミュニケーションできる
複数の部署に分かれている場合には、自分と関係のある部署というのは限られているはずです。例えば、営業部の人は総務部の人とはあまり接点がないかもしれせん。
そのようなわけで、昼間にはあまり会話を交わすことがなくても、意外と気の合う仲間を見つけることができたりします。
そうすると、会社の中に仲の良いネットワークが広がるので、とてもメリットのあることです。
それに、畑違いの部署の社員から、思わぬ発想をもらったり、今まで知らなかった情報をゲットできたりもするでしょう。こうした社内ネットワークが密になることもメリットです。
3.上司や先輩に可愛がってもらえる
上司や先輩の説教を受けたり、愚痴を聞いたりするのは、時としてあまり気持ちの良いものではないかもしれません。しかし、相手の先輩方はそれでストレスを発散しているとも言えますし、話を聞いてくれるあなたがいることで、気持ちの良い時間を過ごしているわけです。
あなたは、先輩の相手をしているだけで好印象なわけです。
ですから、こうしたことが続けば、上司や先輩もいろいろと気にかけてくれるようにもなりますし、信頼感も増していきます。つまり、職場でも可愛がってもらえる関係になるのです。
昔はよく「飲みニケーション」なんて言いましたが、アフターファイブでも、職場と地続きになっていることから、飲み会の印象が昼間に影響してくるのです。
仕事は仕事として、業務外の飲み会とはきっちり区別するべきではないか?
・・・と感じるのも当然のことですが、実際には飲み会の言動が昼間の仕事にも影響してしまうというのが悲しいサラリーマンの社会なのです。(このへんにも理不尽さがにじみますが)
4.仕事上の重要な情報を入手できる
職場で行われる重要な会議の内容は、夜の飲み会で決まってしまう、ということもよくあります。通常であれば、職場でしっかり議論して決めて行くのが筋ですが、重要なことほど、夜の飲み会で意思決定がされてしまいます。
経営者がよく取引先を接待したり、夜の飲み会を重要視するのは、このような事情があるからです。
ですから、もしあなたがこのような場に居合わせることができたのであれば、トップレベルの重要案件を目撃することができるのです。
また、その場に居合わせることができなくても、少人数で飲んでいる時に、お酒のせいもあるのかもしれませんが、会社の重要事項が話されたりもします。そうすると、昼間のルートでは入手不可能な情報がいとも簡単に手に入れることができるのです。
職場の飲み会に誘われたら、どのように対処するべきか
会社の飲み会はつまらないので参加したくない・・・
でも、飲み会に参加するメリットもある・・・
これは、いったい、どうすればよいのでしょうか。
理由をつけて欠席する
参加したくない飲み会ならば、なんとか理由をつけて欠席するのがほとんどの人がやっている作戦です。だって、参加したくないのだから。
理由をつけて欠席すれば、それ以上の追求はありません。飲み会は強制ではないのですから。
最近は、職場の上司や先輩も、無理強いはしない傾向にあります。若い社員の意識の変化を感じ取っているのでしょう。
社員の中には「私は参加いたしませんっ!」と、きっぱりバズーカを放って寄せ付けない人もいますが、こういう方は、これからも飲み会に誘われることはないと思います。その人にとっても鉄壁の防衛戦を張ることができるので、きっぱり決意表明をするというのは、長期間にわたって有効です。
しかしながら、飲み会のメリットは享受できないのは諦めないといけません。そのぶんを飲み会以外のやり方でうまくやっていく必要があります。
参加する飲み会を選ぶ
まったく参加しないのもなんなので、ちょっとは気が楽な飲み会を選んで参加する方法があります。急な誘いには、瞬時に判断しなければなりませんが、これがいちばん無難な作戦でしょう。
飲み会にはほとんど参加する
私は仕事で遅くなっても極力参加するというタイプでした。飲み会への参加がほぼ強制的な時代を生きてきたということもあり、そのときに飲み会のイロハを学んだ、という感じです。
もちろん、体力的にも金銭的にもダメージはかなりありましたが、おかげで飲み会のメリットも享受できたのは確かです。わたしはほとんどお酒が飲めないので、割り勘だとまったく割に合わなかったのですが、いわゆる会社の裏側もよく勉強できた機会でした。
飲み会にはほとんど参加する、というのは、あまりお勧めの作戦ではありませんが、飲み会も回数が増えていくと、上司や先輩の説教や愚痴に対しても、なんだか愛おしさを感じる時もありましたし、飲み会の場で孤立しそうな時の立ち振る舞いも、少しはできるようになったりもしました。
あまり自分にフィットしない飲み会に参加してしまった時には、なるべく聞き役に徹することですね。コミュニケーションというのは、聞き役も話役と同等くらいの価値があります。聞いてくれる人がいないと話したい人も喋れないわけです。
聞き役は、話し手が自分に向いていなくてもよいのです。
誰かと誰かが話している内容を斜めから聞いているだけでも、一応、自分の場が持ちます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
飲み会に参加したくない理由は、
- 家に帰るのが遅くなる
- 飲み代の数千円がもったいない
- 上司や先輩の説教や愚痴を聞くのが嫌
- 飲み会で話すことがない
- 仕事以外でも気を使うのが疲れる
…ということでした。
10年以上前までは、もう有無を言わさず連れて行かれたものですが、今は飲み会参加率もどんどん下がっています。
そんな職場の飲み会ですが、メリットもないわけではありません。
- ふだん話せないような上層部の話が聞ける
- オフィスでは話す機会がない社員を会話ができる
- 上司や先輩に可愛がってもらえる
- 重要な情報を知ることができる
面倒臭い飲み会もあることは事実ですが、飲み会のメリットもあることを知って、自分はどのようなスタイルをとるのか、ということを考えるきっかけになっていただければ幸いです。