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なぜ一人ひとりはかけがえのない存在と言えるのかを物理学的に証明する/宇宙の人間原理論

 
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心理カウンセラー/調香師 「すべての人が自分らしく生きられる社会」を夢見て、心優しくも励ましが必要な人たちの手助けになればと思っています。 フレグランスデザインでは、あらゆる香りを創ることができます。
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日常生活ではあまり気にしないことですが、大きな失敗をしてみじめな気持ちになったり、自信を喪失して落ち込んでしまっているときなど、「自分など取るに足らない存在だ」と感じることはないでしょうか。

 

自分なんか、いてもいなくても同じだし、この世からいなくなってしまっても、明日も今日と同じように地球は回っていく、と思うでしょう。

また、他人に対しても、「あんな嫌な奴、いなくなってしまえばいいのに!」とか、「あのやろう、どっかへ消えてしまえ!」なんて憎らしく感じている相手がいるかもしれません。

そうした中でも、「一人ひとりはかけがえのない存在」と言われても、それはキレイゴトとして素直に受け取ることができないかもしれません。

 

実際に、あなたが今の会社を辞めたとしても、通常どおり仕事は止まることなく進んでいくし、あなたが離婚して今の家を出て行ったとしても、相手の生活は続いていくのです。

「私の代わりなんかいくらでもいる」

「俺なんか別に必要ではない」

沈み込んでいる時には、そんなことを思いがちです。

 

 

しかし、やはり「かけがえのない存在」と言わざるを得ないのです。

この世の中が、そして、この世の中を取り巻く世界が、そのことを証明しているのです。

 

それでは、なぜ一人ひとりはかけがえのない存在と言えるのでしょうか。

 

あなたが存在しないと宇宙は存在しない

 

いきなり壮大な話になってしまいますが、あなたが存在しないと宇宙は存在しません。宇宙が存在しないということは、この地球だって存在しないわけです。

「そんなバカな・・・」

と思うかもしれません。

しかし、実際にそうなのだからどうしようもありません。

 

あなたがもし、死んでしまったとしても、この世界は存在し続けると思うでしょうか。

「今まで世界中で数えきれない人々が亡くなっているけれど、あいも変わらず地球はまわっているではないか」

…と感じるかもしれません。

 

確かに、今も地球は回っています。

しかし、それは、亡くなった人が見ている世界ではなく、あなたが見ている世界なのです。
あなたの見ている世界としては継続しているように見える、ということです。

 

もし、あなたがこの世を去ってしまえば、その瞬間にこの世界が終わります。

地球上のすべての人々、そして、その地球、宇宙さえも一瞬でなくなってしまいます。

今、生きているあなたからすれば、まったくわけがわからないかもしれませんが、実際になくなってしまうのだから仕方ありません。

 

その状態を体感してみたいと思うでしょうか。

 

 

実は、ほぼ毎日、あなたはその状態を疑似体験しているのです。

 

そう、夢も見ずに熟睡している状態の時です。そのとき、まったくの「無」の状態を疑似体験しています。

あなたが深く熟睡している時、あなたの目の前に世界が広がっているでしょうか。

おそらく「何にもない」という状態だと思います。感覚さえ「ない」のですから。

 

つまり、宇宙にとっては、あなたにいてもらわないと、宇宙自身が存在しなくなってしまうのです。それは、宇宙にとっても痛いことです。宇宙の存在意義が問われる事態です。

 

あなたが今日も生きていることで、宇宙も元気に存在することができるのです。

 

あなたがかけがえのない存在である理由の一つは、あなたの存在無しには、宇宙すら存在しなくなる、ということなのです。だから、宇宙はあなたを存在し続けるために一生懸命に頑張ります。

あなたが存在し続けていることは、宇宙が頑張って生かしてくれている結果でもあるのです。

 

 

宇宙は膨大な複眼を作って自分を映し出している

 

さて、あなたがいないと宇宙も存在できない、ということを言いました。それでは、なぜ宇宙は自分の存在をあなたに託しているのでしょうか。

 

宇宙が存在しうるためには、宇宙を見る観測者が必要です。観測者がいるから、宇宙は「宇宙」と認識してもらえるのです。その観測者を得るために、宇宙は人間を作りました。そして、その人間を通じて、宇宙は自分自身を確認しているのです。

 

しかし、宇宙は広大です。途方もなく広い無限の存在です。

そこで、宇宙は一定の見方ではなく、複数の見方を用意しました。そして、その見方は無限の視点、見方なのです。

「過去にも現在にも、未来にも、あなたと同じ人は一人も存在しない」というのは、あらゆる視点を無限に獲得するには、宇宙にとって同じ人は必要ないのです。

 

一人ひとりが違う景色を見て、違う音を聞き、違う味覚を味わいます。誰一人としてまったく同じ体験をすることはありませんし、同じ風景を見ることもありません。

 

 

あなたが誰か友人と山に登って美しい景色を見に行ったとしましょう。

同じ方向を見ているにもかかわらず、あなたには見えていた綺麗な花が、相手には気がつかないことだってあります。あなたが「あれ、あそこにキレイな赤い花があるじゃん!」と一生懸命に説明して、ようやく「あぁ、あれね!やっとわかったよ」なんていうことになったりするのです。

ということは、一緒の方向を見ているにもかかわらず、あなたと友人は同じ方向を見ていながら、違う景色が見えていたということになります。

 

あなたにとっては、赤い花のある景色だったけれど、その同じ時間には、友人の目には赤い花は存在しない景色を見ていたのです。また、同じ花を同じ時に見つけたとしても、その周囲の木々や雲は違うように写っているかもしれませんし、それも仮に同じだったとしても、あなたと友人の立ち位置が30センチくらい微妙にずれていれば、異なる角度からの景色になります。

要するに、あなたと友人は、まったく同じ景色を見ることはできないのです。

 

 

これも宇宙が仕組んだシステムです。こうして一人ひとりに異なる人生を体験させて、いろいろな角度から宇宙を眺めさせているのです。なぜなら、宇宙とは、その人の人生そのものだからです。

「誰一人として同じ人はいない」というのは、そういうことなのです。

 

だから、あなたは、たった一人のかけがえのない存在であるし、あなたがいないと、その瞬間、宇宙はあなたを通じた自分の姿を見ることができなくなってしまうのです。

 

あなたが極めて稀少性のある存在であることは、宇宙そのものがあなたを必要としているから、必然的に唯一性を帯びているのです。

これを宇宙の人間原理と言います。

「この宇宙は人類を誕生させるために存在している」というのは、宇宙論理学者のロバート・ディッケも言っています。

 

宇宙はあなたという鏡で自分を見ているのです。そして、宇宙自身の存在を常時確認しています。

 

 

あなたは自分はちっぽけな存在だと思うでしょうが、この壮大なメカニズムの中に組み込まれた唯一の貴重な存在であることがわかるでしょう。あなたは宇宙の存在意義そのものなのです。

 

ひとりひとりはみんな絶滅危惧種/でもどうせ、いつかはいなくなる

 

とはいえ、「宇宙のために自分が存在していると言われたって、そんなの私には関係ないし、知らんわい!」と感じるかもしれません。

 

話が壮大すぎて、「だから、あなたは貴重でかけがえのない存在」と言われてもピンとこないでしょう。

 

しかし、絶対に、「この世の中で、あなたはあなた一人しかいない」ということはわかると思います。

これが、動物や植物だったら、人類はその一つの個体を守ろうと大きな予算をつぎ込んで必死に努力します。

 

 

絶滅危惧種と言われているトキは必死の保護活動を続けていたにもかかわらず、日本の野生種は絶滅してしまいました。コウノトリやイリオモテヤマネコだって複数の個体はいますが絶滅危惧種です。

 

しかし、あなた自身はたった一人しかいないのです。そして、あなたは確実に絶滅することがわかっています。それは、あなたが誕生した瞬間から死ぬことを宿命として生まれてきているからです。

宇宙は、たった一つしかない自分に対する視点をたくさん持つために人間を創りました。ひとつの視点、見方だけだと、まったく宇宙の全容は見渡せないのです。

そして、たった一つの視点を一人一人に授けた理由は、まさに「自分の人生を生きて欲しい」という宇宙の意志です。自分らしくあることが、宇宙の意志に適っているのです。

 

 

宇宙に同じ視点はいらないと書きました。だから、みんなそれぞれ違う個性を持っています。

そして、人は「いつか終わるとわかっていても自分らしく生きる」ことを期待されているのです。逆に、いつか終わるのだから自分らしく生きることができるとも言えます。

 

他人の人生を生きる必要はありませんし、他人に代わって生きることはできないのです。

そして、どうせあなたはいつかこの世を去るのです。ただし、それがいつになるのかは誰も予測できません。それはずっと将来の50年後かもしれませんし、70年後かもしれません。しかし、もしかしたら、今日や明日かもしれないのです。

だから、その瞬間までは、自分らしく生きる必要があるのです。

 

 

バタフライ効果というのをご存知でしょうか。

 

日本で羽ばたいたアゲハ蝶が起こした微かな空気の振動が、太平洋を渡る頃には暴風になるほどの影響があることを言います。

つまり、わずかな変化でも、何事もなかった時と比べると、その後の状況が大きく異なってしまうという力学です。

 

あなたの存在は、少なからず隣人に影響を及ぼしているし、この世界に影響を及ぼしています。

もし、あなたがこのブログを読んで、何かしらの感情の変化が現れるとすると、その変化を抱えたあなた自身が他人と接することになります。そうすると、その他人にも影響が及び、それが延々と縦横無尽に連鎖していくのです。

こうしたことが、あらゆるところで起きています。

 

あなたは、たったひとりのちっぽけな存在だと感じていても、その影響力は甚大なのです。その甚大な影響力を持ったあなたが貴重でないわけがありません。

だから、あなたはあなたらしくある必要があるのです。

 

あなたらしく生きることに対して怖がることはありません。どうせ、いつかはこの世を去るのです。必ずそのいつかは来るのですから、その日までは自分らしく生きましょう。

 

そして、自分らしく生きる、というのは、自分が最高に幸せだと感じることに焦点を当て続けることです。

 

もし、自分らしく生きていない、と感じているのならば、あなたが最高に幸せだと思う未来にフォーカスしてください。そして、自分らしく生きる、と決めるのです。

 

宇宙は、あなたが自分らしく生きてくれることを願っています。だからこそ、わざわざ一人一人を違うように創ったのです。

 

自分らしく生きると決めたなら、あとは必ず宇宙がそれを支援してくれます。それがそもそもの宇宙の意志だからです。

 

あなたは、あなた自身の人生を生きることによって、弱いものを救い、愛しい人を助け、傷ついた人を癒すことができます。

 

そして、あなたの「あなたらしさ」は、隣人に影響を与え、人類に影響を与え、地球に影響を与えます。そして、その「あなたらしさ」の影響が及んだ宇宙の中にいるあなたも、あなたの自分らしさに影響を受けるのです。

 

なぜ、一人ひとりがかけがえのない存在なのか。それは、宇宙に影響を及ぼす、そのあなたらしさを発揮できる存在が、あなた、たった一人しかいないからなのです。

 

 

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