会社員でもシンクロニシティが頻繁に起きる不思議な魔法の4ステップと体験事例
あなたが何かを手に入れたいとします。
通常は、欲しいものに標準をあわせて、獲得するまで頑張ると言うものです。特に会社に勤めていると、目標設定をして、その目標に向かって努力するというスタイルが一般的です。そのため、目標と今の現状とのギャップを課題として見て、その間を埋めるように頑張ると言う手法を教育されます。
実際の人事評価でも、自分がたてた目標に対する達成度合いで評価されることが多いと思います。
そのような世界にいるので、プライベートでも、何か欲しいもの(目標)があれば、その目標に標準を定めてからゲットする、という方法を無意識のうちに行うでしょう。
例えば、車が欲しいとなれば、欲しい車をイメージして、その車種や価格を調査して、その目標額まで貯金をしたり、ローンを組んだりして獲得するのです。
旅行でオーシャンビューの素敵な部屋に泊まりに行くためには、他の部屋より高い宿泊料を払って予約する必要があるでしょう。旅行雑誌を買ったりインターネットで情報を収集したりして目指すお宿を一生懸命に探すかもしれません。
ただ、これは当たり前のことですが、欲しいものが手に入ったとしても、それは予定したものが自分の手元に来ただけです。もちろん、欲しいものが手に入った時には、充足感を感じると思います。それはそれで、とてもうれしいことです。
しかし、もし、あなたが、当初の予定よりも想像していた以上ものが、向こうからやってくるとしたら、どうでしょうか。
「そんなこと、あるわけない!」と思うでしょうが、実際には、そうした不思議な魔法が存在します。
そして、よくよく振り返ってみると、「そういえば・・・」とあなたも思い当たる節があるかもしれません。
不思議な魔法の正体/シンクロニシティ
シンクロニシティとは、共時性(きょうじせい)とか、意味ある偶然の一致と言われます。
例えば、友人に電話をかけようと思ったら、ちょうど、その友人から電話がかかってきた、というように、共通の出来事が同時発生することです。自分が電話をかけようと考えていたことが、相手も同時期に同じことを思っていた、ということです。
こうした偶然にはびっくりしますよね。この偶然には、何か意味があるのではないか、と感じたりします。
単なる偶然、と片付けることもできますが、同じような事例を他からも聞くと、「同じような偶然って、そんなに頻繁に起きるのだろうか」と不思議に思ってしまいます。
こうした偶然の一致は、ほぼ同時期に異なる場所で起こるケースのことを言うことが多いのですが、時空を超えた事例もあります。
それが、アメリカ大統領のリンカーンとケネディの共通点です。
項目 | リンカーン | ケネディ | コメント |
議員初当選 | 1846年 | 1946年 | ちょうど100年違い |
大統領当選 | 1860年 | 1960年 | ちょうど100年違い |
副大統領 | アンドリュー・ジョンソン | リンドン・ジョンソン | どちらも名前がジョンソン。暗殺後に大統領へ昇格。生まれ年も100年違い |
秘書の名前 | ケネディ | リンカーン | |
戦争 | 南北戦争 | ベトナム戦争 | ともに南北に分かれる戦争 |
死亡 | 銃による暗殺 | 銃による暗殺 | ともに頭を狙撃 |
暗殺の日 | 復活祭の2日前 | 感謝祭の前日 | ともに祭りの前の金曜日 |
暗殺場所 | フォード劇場 | フォード車 | ケネディはフォード社のリーカーン・コンチネンタル |
犯人の誕生年 | 1839年 | 1939年 | ちょうど100年違い |
犯人の名前 | 15文字 | 15文字 | ともに3つに分かれた名前 |
ここまで共通する項目があると、もはや単なる偶然だとは言い切れないのではないかと思ってしまいます。とにかくすごい共通性で、ミステリーすら感じます。
しかし、共通性が多いからといって、それが現在の日常生活を幸せにするものとは限りません。
日常生活でも恩恵を受けることのできるシンクロニシティとは、どのようなものなのでしょうか。
シンクロニシティの具体的事例
私の事例で恐縮ですが、ここ1〜2ヶ月の間に起きたシンクロニシティについて書いてみます。そして、これは、どうしたら幸せなシンクロニシティを起こすことができるのかを検証した結果でもあります。
ドリカムとの共演
最初に、「ん!これはシンクロか!?」と感じたのは、「未来予想図」や「うれしい!たのしい!大好き」などのヒット曲でおなじみのドリカムとの関係です。
これは昨年の話なので、ここ最近の出来事ではありませんが、ちょっと驚きのことがありました。
NHKでSONGSという歌番組が放送されています。毎週観ているわけではないのですが、以前にはファンクラブにも入っていたくらい大好きだったDREAMS COME TRUE(ドリカム)が登場するとあって楽しみにしていました。ちょうどSONGS10周年記念番組ということで拡大版です。
このとき、ネットから応援メッセージを送ろうと思って、初めてNHKの番組向けにメッセージを送りました。そのとき、なんとなく、「この文章の長さは、ちょうど字幕のスペースに入る感じだ…」と思ったら、その2分後に、なんと私のメッセージが字幕に映し出されました!
ドリカムが歌っている場面ではなくて、ゲストの女子サッカーの澤穂希さんなどがコメントをしている場面でしたが、まるで音楽番組に文字メッセージで共演したかのようです。
この件があってから、シンクロニシティが頻繁に起きるようになりました。
今年の夏、ある島で
今年の夏に一人旅をした時に「今年の夏は素敵な旅にしたい!」と思いました。
しかし、島を訪れた時には、強い日差しの中、自転車でぐるぐる里山を巡るだけで、これといった何かが起きたわけではありませんでした。強い日差しのせいで、ひどい日焼けをしてしまい、島の病院で手当てをしてもらったくらいです。
「東京から12時間かけてはるばるこの島までやって来たのに、いったい自分は何をやっているんだ・・・」と、この夏の旅は、日焼けして終わり、という具合になりそうでした。
そこで、あるゲストハウスが企画していた、島の見どころをまわってくれる半日ツアーに申し込もうとしたのです。
しかし、残念ながらガイドさんの都合が悪くなって参加できなくなってしまいました。予定していたイベントがダメになり、「今回は不運だ・・・」と心の中で嘆いていました。
そのときです。
宿オーナーの旦那さんがちょうど来島する知り合いに島を案内する予定があるとのこと。急なことでしたが、その島案内にご一緒することができました。
しかも半日ではなく実質1日のツアーとなり、地元の人しかわからないような素敵な場所に連れて行ってくれました。こうして充実した1日を過ごすことができたのです。
さらにその夜。
一人旅をしていた私に対して、同じ宿に宿泊していた四人組のOLさんから「私たちと花火をやりませんか?」と誘われて、海岸でファンタジックな夜を過ごすことができました。
そして次の日の朝。
朝日を見ようと海岸に出かけようとした時に、こんどは、別の女性が「海に行くなら、アタシもご一緒してよろしいですか?」と声をかけていただきました。
私はまったくモテ男ではないのですが、夜も朝も、ほのぼのとした時間を過ごすことができたのです。
そして、さらに、宿に手伝いに来ていた女性編集者と知り合うことができ、彼女が手がけているミニコミ誌にもコラムを書かせていただくことにもなりました。
旅先で出会った彼女らとは、もう会うことはないだろうと思いますが、一人旅の醍醐味である一期一会を味わうことができました。
こうして、地味な旅になりそうだった島旅が、土壇場で立て続けに素敵なことが起きたのです。
私はただ、直感で選んだ宿に宿泊しただけなのに。
東京の御岳山からの夜景で
つい先日のことです。
ちょっと息抜きをしたくて、東京近郊の御岳山にある宿に1泊の予約を入れました。出発の2日前だったので、部屋もお任せの安いプランでした。
都会の喧騒を離れて、高いところから夜景を見たかったのです。しかし、その日は水蒸気が多かったらしく晴れていたものの、展望台からは、かすんでいて、あまりきれいな夜景は観られませんでした。
「ねらってきたわけじゃないから、仕方ないよね…」と、その事実を受け入れました。
ところが、宿に着いたら、私の部屋はベランダ付きの素敵な夜景が見える高台にあるというではありませんか!
お部屋はお任せの安いプランだったので、まったく期待していなかったのです。
さきほど山の中腹から見た夜景はかすんでいましたが、すこしばかり晴れてきて、東京都内だけでなく、茨城、埼玉、千葉、神奈川と、広く見渡せるような絶景の場所でした。
「この宿の前の土地もウチのものだから、さえぎるものがないのよ」と、宿の女将さんが話してくれました。
夜景が見たいと思ってきて展望台に夕暮れまで待機していましたが、まったく期待していなかった宿の部屋から、夜景を見ることができたのです。
その宿の食事も隣接する畑から採って来た素材で作った自然食で、とても美味しくいただくことができました。
さらに、女将さんの配慮で、普段は入ることのできない御嶽神社の日供祭にも参加することができたのです。
また、東京とは思えないような渓流の散策時も教えていただき、翌日は深くリフレッシュすることができました。
表向きは夜景が見たいと思って来たのですが、真の気持ちは「息抜き」でした。そして、その真の欲求を、予想を上回る出来事で満たすことができたのです。
私は、ガイドブックも読まず、ネットからの情報もほとんど収集することなく、丸腰で宿泊しただけです。
たった1泊、しかも自宅から片道2千円で行けるくらいの小旅行でしたが、想像以上に満足することができました。
シンクロニシティを頻繁に起こす方法
つい、ここ1〜2ヶ月の出来事でも、こうしたシンクロニシティによる幸運が起きました。
他にも、どこかで落としてしまった小さな手帳が翌日に返ってきたこともありました。しかも、同じものを2回もなくしてしまったのに、2回とも出て来たのです。
「なくした!」と思ったら、その反対現象の「出て来た」というのが、ほぼ同時に起こったわけです。
これは、出て来たことを喜んだというよりかは、こんなに小さな手帳を誰かが拾って届けてくれたという事実に感動して、涙が溢れてしまった出来事でした。
それでは、どのようにしたら、こうしたシンクロニシティを頻繁に起こすことができるのでしょうか。
私の体験を検証してみたところ、シンクロニシティが起きる条件があることがわかりました。それが次のステップです。
1.意図する
これは「何かをしよう」とか「こうなりたい」とかいう考えを強く思い浮かべることです。
さきほどの例だと、「ことしの夏は素敵な旅にしたい」「息抜きをしたい。夜景を見たい」ということです。
手に入れたい何かを想起する、ということですね。
2.瞑想する
重要なのが、この「瞑想」だと思っています。瞑想によって、何か潜在意識のようなものにアクセスして、シンクロニシティが起こりやすい土台がつくられるのだと思います。
ちなみに、私は朝と夜の1日2回、瞑想しています。
3.手放す
いちばん難しいのは、この「手放す」ということです。
最初に「こうなりたい」と意図するのですが、それをも忘れてしまうというか、手放してしまうのです。
先程の旅行の事例でも、島旅では「こうした地味な旅でもいいじゃないか・・・」とあきらめというか、いい旅をしたい、という執着を手放したわけです。
その瞬間に、島の見どころを案内してくれたり、OLさんと楽しく花火をしたりとか、結果として、勝手に素敵な旅が演出されました。
しかし、「手放せばいいことがあるはずだ」と思って手放しても、その時点で下心があるので手放したことにはなりません。
本当に手放すとやってくる、という法則なので、これは本当に難しいです。
私も、コツがつかんだようでつかみきれていない、という感じですが、とにかく、手放すと手に入る、ということは検証済みです。
4.行動する
意図して、瞑想して、手放しても、行動しないと何も起こらない、ということがわかりました。
部屋でじっと閉じこもっていても、ドラマティックなことは起きないということです。
意図して、瞑想して、手放すと、ようやく、自分の欲しいものが実現する「場」みたいなものができる、という感じだと思います。
その「場」みたいなところへ、行動して入っていくという感じなので、やはり行動は必要な行為なのですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
シンクロニシティという不思議な魔法を使うには、
- 意図する
- 瞑想する
- 手放す
- 行動する
…という4つの条件とステップが必要であることを伝えました。
これは、私の実体験を分析したり検証した結果、得られた結論です。
それでは、「私だけが恩恵を受ける条件なのではないか!?」という疑問もあるかとは思います。しかし、私が時々参加しているグループ瞑想会でも、同じような体験談を聞きますし、その再現性は、ほぼ100%に近いです。
私も最初は、シンクロニシティのような不思議なことは、まったく起こらず、瞑想会のメンバーのうらやましい話を指をくわえて聞いているだけでした。
「自分には縁がないのかも・・・」と落ち込みかけていたこともありました。
しかし、徐々に、というよりも、コップの水があふれてきたタイミングで、シンクロが起き始めた、という感じです。
1日やっただけで、「シンクロがありました!」という人も意外と多くいますが、私の見立てだと、だいたい3ヶ月くらいすると効果を実感してくる方が多いようです。ちなみに、私は半年以上かかったので、どちらかというと遅咲きだと思います。
もし、興味があるようでしたら、上述の4ステップをやってみるとよいと思います。きっと素敵な体験をすることができるでしょう。