思い通りにならない世の中なのに「思考は現実になる」は本当か/宇宙のエネルギーの法則
現代の成功哲学の源流は、アメリカの実業家である鉄鋼王アンドリュー・カーネギーと言われます。それを発展させたのが、ナポレオン・ヒル博士であり、「思考は現実化する」という著書は名著として有名です。
しかし、一般庶民である私たちからすれば「思考が現実化するなら、こんなに楽なことはないよ!」と感じるのではないでしょうか。
神様でもあるまいし、思考がポンポン現実化したら、この世はどうなっちゃうの?…と感じてしまいますが、どうやら「思考が現実化する」というチャンネルはあるように感じます。
私が10年以上前に、初めてセミナーと呼ばれる講演会を聴きに行った時のテーマが「思考は現実化する」だったと思います。
初めて参加したときには「まんまかいな!」と思ってしまい、かなり懐疑的ではありましたが、自分なりに類似の本を読んだり、調べたり、体験してみたりすると、「けっこう、アリ、かも」と思うようになりました。
今回は、ちょっと前に実験した時のメモが出てきたので、「思考が現実になる」という話をしてみたいと思います。
思った通りにならない!のは、そのように思った通りになっている!?
あなたは、世の中のことや自分を取り巻く環境に対して「なかなか思った通りにはならないよねぇ」と感じているのではないでしょうか。
「思ったとおり」になる、のであれば、あなたの願いはみんな叶えられてしまうわけであり、喜ばしいことが周囲に溢れていくことになります。
でも、実際にあなたの周囲は喜ばしいことであふれているでしょうか。
いろいろ思い通りにならない現実に、ストレスを感じたり、ため息が出てしまうこともあると思います。
ときには「思いもよらなかったこと」で、パニックに陥ってしまう人もいるかもしれません。
そうなると、「思った通りになる」どころか、「まったく思っていないことが起きてしまった」と理不尽に感じるかもしれません。まさに、世の中は不確実性に満ちているので、その不確実性が具現化されたようにも感じます。
そんな世界の中で「思った通りになる」とは、どのようなことなのでしょうか。
私が参加したセミナーで多かった質問は、
「思った通りになる、と言ったって、現実は思った通りになっていないじゃないですか!」
…というものです。
だからこそ、「思った通りになる」なんて言われても、ピンとこないのだと思います。私もピンときませんでした。
「思った通りにはならない、そのようにあなたは思っているのだろう?だから、思った通りにならないという現実があなたの目の前に現れているだけなのさ」
・・・なんだか、わかったようなわからないような、釈然としない感覚でした。
「そりゃ、そうかもしれないけどさー」というのが本音です。
講師によれば、「心の芯から思ったことは現実になる」とのことでした。
一生懸命に自分の中で何かを「思って」も、その思いの背景に疑念や疑いがあると具現化しないそう。
単純に「思う」ということすら、難しく感じてしまいました。
「難しく感じるから、難しいという現実が形成されているのだよ」と、また突っ込まれそうです。
しかしながら、言葉で誰かに説明されても、「そうかもしれないけれどさー」とか「いい話だけどさー」で終わってしまいます。一番いいのは、「思った通りになる」ということを自分自身で実感してみるということです。
「思考は現実になる」の実験/宇宙のエネルギーの法則
「思考が現実化する」「思ったとおりになる」というのが本当にそうなのか?
というのは、科学の実験と同じように、自分で体感するのが一番だと思います。科学的に証明するには、仮説を立てて、実験をしてみて、再現性があれば、科学的な根拠を得た、ということになるのですから。
私が以前実験してみたことは「宇宙のエネルギーの法則」というものです。
一言で言うと、なんでも叶えてくれる宇宙エネルギーという場があるのだから、そこにお願いを投じてみて現実化するのを待つ、というものです。
実際の実験のやり方は、
- 実験をスタートする時刻を決める
- 「とにかくなんでもいいから私にプレゼントをちょうだい!」と強く願う
- 48時間以内にお願いしたことが現実化されるかどうかを確かめる
・・・という、シンプルなものです。
ここでは、欲しいプレゼントの内容は具体的には決めません。初心者コースとしての実験は、こうしたシンプルなものから徐々に難易度を上げていくと良いようです。
ちょっと古いデータですが、私は2014年12月31日の14時16分に実験を開始しました。
実験で期待することは、48時間以内に私が何かしらのプレゼントをもらうことです。
さて、結果は、どのようになったのでしょうか。
48時間ということは、翌年の2015年1月2日の14時16分が期限になるわけです。この時刻までに何ももらえなければ、実験は失敗に終わった、ということになります。
24時間が経過した1月1日、私は、まだ何ももらえませんでした。特段、何か特別なこともありません。お正月なのに、です。
2日目の1月2日になっても、何ももらえません。
いくらなんでも「なんでもいいから私にプレゼントをちょうだい!」と心の中で叫んだって、何かプレゼントが降ってくるなんてあり得ないようにも感じてしまいます。
だいたい、プレゼントをちょうだい!と心の中で願ったら、贈り物が届くなんていうことが実際に起きるのであれば、自分の部屋はプレゼントだらけだよ、となんていうことも感じてしまいます。
・・・・・しかし、
実験開始から48時間を過ぎようとした1月2日13時に、なんとプレゼントがやってきました!
それは、実家に立ち寄ったときに、お正月料理の数の子と大根をもらったことです。どうやら、これが私が願ったプレゼントだったようです。制限時間まで、1時間ちょいのところで、ぎりぎり実験は成功しました。
でも、1回うまくいったからって、これで「思考が現実になる」と断定して良いのか、疑問が湧いてきます。
そこで、もう一度、同じ実験に挑戦することにしました。
時を置かず1月4日13時20分に、もう一度「私にプレゼントをくださーい!」と、誰に対してかわかりませんが、強くお願いをしてみます。
結果は・・・
翌日、会社に出勤したときに、直径10センチくらいの大きなクッキーをもらいました!
今度は制限時間ギリギリではなく、24時間を経過したくらいでした。
まぁ、ささやかなプレゼントではありますが、確かに48時間以内に、何かしらのプレゼントをもらえたことは事実です。
再び「思考は現実化する」のは本当か
ささやかな実験ではありましたが、確かに、48時間以内にプレゼントは届きました。
しかし、当時の私のノートには、
「それが、宇宙からの贈り物と言えるかどうかビミョーな感じ。もっと明確な法則を感じることができるまで訓練が必要かも」
なんていうメモが残されていました。
実験の結果が出たにもかかわらず、懐疑的な気持ちは消えていなかったようです。たぶん、「これは単なる偶然だし、何かもらうなんていうことは、普通に生活していても、しょっちゅうあることだよ」なんて思っていたのかもしれません。
でも、私がこのメモを見つけたとき「訓練が必要かも」というところに、ハッとしたわけです。
訓練すれば、この「宇宙のエネルギーの法則」を使うことができるようになるはず、とも思っていたわけですね。
私が「思った通りになる」ということを、訓練していれば、今頃、魔法使いのようになっていたかもしれません。
やはり、どこかに「そんなにうまくいくはずないだろう」とか「願って叶うほど世の中甘くない」なんていう、ほとんどの会社員が考えているような発想があったのだろうと思います。しかし、それだと、思考を現実化してくれる「宇宙のエネルギーの法則」はなかなか使えるようにはならないのかもしれません。
しかし、私は、旅行に行くときには、この法則を大いに使っていることに気がつきました。
旅行に行く前に必ず「絶対にいい旅になる!」と念じて出発するのです。
楽しい行動をしに行くわけですから、疑いのようなガードが外れているのかもしれません。
結果として、毎回、素晴らしい旅を体験して帰ってきます。
なぜ思考が現実化するのか
「思考が現実化する」とか「思った通りになる」というのは、宇宙のエネルギーにそのような仕組みがプログラムされているからだと考えられます。
そんなの妄想だ!とも思いますが、私が過去の記事で「将来が不安で眠れない!というあなたへ贈る物理学的に証明された希望」でも書いたように、この宇宙を満たしている量子は人間の思考に反応する性質があることは科学実験でも確かめられています。そして、最新の量子物理学でも否定しようのない事実とされているのです。
ということは、「私にプレゼントをくださーい!」と願ったものが、空間に充満している量子に影響を及ぼして、それを具現化するような結果が出てくるというのも、まったく不思議ではないようにも思えます。
また、心理学的見地から言っても、第4世代の心理学とされているトランスパーソナル心理学では、個人を超越して意識がつながっていることが最前線の研究テーマとなっています。
このことからも、自分の思いが他の誰かに影響を及ぼしていることも十分に考えられます。
あなたの思考は、あなただけにとどまらず、地球全体、そして、どこの誰だかわからない人にまで影響を及ぼしているわけです。
「宇宙のエネルギーの法則」を使いこなす方法
法則としては「思考は現実化する」のですから、純粋にシンプルに「思った通りになる」を意識して実践してみることです。そして、その成功体験が積み重なってくると、さらに「思った通りになる」ことに対する信頼度が増してきて、さらに「思った通りになる」という現実を作り上げて行くでしょう。
こうして、「宇宙のエネルギーの法則」を自分のものにしていくのです。
私は、世の中には、どうやら人間を幸せにする、目に見えないパワーがあるのではないか、と思うようになりました。そして、こうした法則群を「ハピネスコード(happiness-code)」と、自分で勝手に名前をつけて探求していたことがあります。
こうしたことはスピリチュアルな世界ととらえられることもあります。
しかし、昔から、運が良いことがあると「行いがいいから」なんていうことはよく言われていたことだと思います。なぜ、そのように言われていたかというと、実際に、「良い行いをすると良い結果を得ることが多い」ということが体験的に感じていたからなのでしょう。
道徳的に人を戒めるためだけのものではないように思えます。
他にも「引き寄せの法則」であるとか、幸せにつながるようなことは、世間ではいろいろ言われています。
そうした幸せになるための暗号「ハピネスコード」が将来的に科学的に解明されるときがくるかもしれません。