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情熱が恐怖を上回った時が何かに挑戦できるタイミング/始める時期

 
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心理カウンセラー/調香師 「すべての人が自分らしく生きられる社会」を夢見て、心優しくも励ましが必要な人たちの手助けになればと思っています。 フレグランスデザインでは、あらゆる香りを創ることができます。
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何かの資格取得に向けて試験に挑戦したり、会社を辞めて起業を決意したり、自分が体験したことがないことを始めるというのは、かなりの恐怖です。

特に、何かに挑戦するのに犠牲としなければならないものが多ければ多いほど、その恐怖は大きくなっていきます。

でも、「何かをやりたい!」「夢を実現したい!」という情熱がピークになった時、自然に体が動いてしまいませんか。そうした状況になったときが、何かの始めどき。挑戦をスタートしてもよい時期です。

 

「怖い」と感じているときはまだ時期が来ていない

 

何かに挑戦するときは、本当に怖いことだと思います。今まで継続して生活に大きな変化が加わるからです。

例えば、会社を辞めて起業したりするのであれば、今までの安定した収入源を失うことになります。収入源を失うということは、経済的に立ち行かなくなり、最悪の結果、自分が死亡してしまうかもしれないということです。

 

人は変化することに恐怖を感じる動物です。今までの現状維持であれば、今日生きてこられたのだから、今日と同じ生活をしていれば、明日も生きていられるだろう、という予測ができるからです。

 

ところが、昨日と違った生活が今日から始まると考えると、「昨日と違うけれど、今日は大丈夫なのだろうか」と恐怖に陥ってしまうのです。

これは人間の防衛本能、生存欲求から来ている感覚なので、仕方がないことなのです。恐怖という感覚なければ、危険なことでもどんどんやってしまって自分を危うくさせることになりかねません。

こうなる前に、行動に制御をかけるのが「恐怖」という感覚なわけです。

 

だから、何かを始めたいと思っている時に「恐怖」を強く感じている状態は自然ではありますが、まだ、何かを始めるタイミングではないことになります。

 

何かに挑戦したい時には、この「恐怖」を乗り越える感覚が必要なはずです。

その恐怖を乗り越えるための感覚が「情熱」です。

 

情熱が恐怖を克服する

情熱とは、何かに向かって気持ちが熱く高ぶる感覚のことです。

これは自分の好きなことをやっている時とか、問題を抱えていて悶々としている時に「これだ!」と思うような情報や出来事に出会ったりした時に感じる感覚だと思います。

このような時、自分の中には、エネルギーの上昇を感じることがあると思います。この情熱こそが、恐怖を克服する感覚です。

 

情熱に身体が支配されると、自然に体が動いてしまって、あとはオートマチックに行動できるようになると思います。多少の恐怖があっても、その恐怖を上回るエネルギーがある状態です。

 

確かに、新しいこと、自分が体験していないことを、始めてしまうのは怖い。でも、情熱があれば、その怖さによって行動が制限されてしまうことのほうが苦痛になります。そうすると、その怖さを乗り越えて行動してしまうわけです。

 

ですから、もし情熱が高まっていないのなら、まだ何かを始めるタイミングが来ていないのかもしれません。

「自分が何をしたいのかわからない」と悶々としているとしたら、まだタイミングはもう少し先なのでしょう。

 

情熱の源は好奇心

 

私のことで恐縮ですが、20代のころ、私は中国大陸を放浪していました。

所持金は十数万円。現地での宿泊費や飛行機代も合わせた金額です。これで50日間以上、過ごしました。

 

中国には外国人が立ち入りができない未開放都市があって、どこにでも自由に旅行ができるわけではありません。特に南の国境地帯は、治安も悪く、麻薬の売買も横行している所で、武装した警官がいたるところに配備されていました。

それでも、若気の至りで、そんな危険地帯を好んで放浪していたのです。

 

ある夜、ホテルで寝ていると、突然、2人の警官が合鍵を使って部屋に入ってきたことがありました。

何かをわめきながら、私に何かを伝えているようでしたが、中国語があまりよくわからない自分は、彼らが何を言っているのかよくわかりませんでした。

どうやら、私が外国人なので、麻薬の売買に関係しているのではないか、という事のようでしたが、もちろん、そんなことはなく、部屋を捜索したあとに、その警官たちは出て行きました。

 

何事もなく済んだので、ほっとしたのですが、これ以外でも、もっと怖い事件は何度かありました。そう、何度かあった、というほど、事件に遭遇する確率が高い地域だったのです。

 

しかし、どうして、そのような地域に旅に出たかということ、やはり好奇心です。

「あの場所に行きたい!」という強い情熱です。その情熱だけで、旅行客はほとんどいない中国南部の国境地帯を旅していました。

 

いま、考えてみると無謀な旅です。もう一度、やってみろ、と言われてもできないと思います。

でも、考えてみると変な話です。無謀な旅をしていたのは、ほかならぬ「私」なのですから。その私が今では怖くて、そんな旅はできないと思い込んでいるわけです。

 

ただ、当時は、いろんな危険が予想されるにもかかわらず、中国に渡り、危険地帯を旅行していたのです。これは、情熱が恐怖に勝ったから、このような行動に出ることができたのだと思います。

 

まとめ

 

もし、何かを始めたい、挑戦したいけれど、怖くて、ズルズルと先延ばしにしてしまう、というのであれば、それは、まだあなたのタイミングが来ていないのかもしれません。もし、そうであるならば、そうした気持ちを抱えつつも、もう少し待つ、または、情熱が高まるような情報や出来事に接する、ということが大事になります。

 

情熱が高まれば、恐怖は克服できます。そして、その情熱が恐怖にまさった時こそがタイミングなのです。

 

まだ、恐怖に打ちひしがれているのであれば、もう少し待ちましょう。そして、情熱のエネルギーを蓄積していきましょう。そうすることで、やがて、情熱のエネルギーが恐怖を上回った時、自然に身体が動いているはずです。

 

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