あなたの価値あるスキルを発見する3つの方法/パラレルキャリアの見つけ方
パラレルキャリアとは、本業とは別にもうひとつの自分のキャリアを持つことです。自分の趣味やスキルを活かして、自分の人生を豊かにするという効果が期待できます。
ただ、
「パラレルキャリアがいいのはわかったけれど、どうしたら、もうひとつのキャリアを見つけられるの?」
というような疑問が出てくる人もいるかと思います。
今回は、自分にふさわしいパラレルキャリアの見つけ方について3つの方法をお伝えしたいと思います。
1.自分の「好き」「得意」をそのままキャリアにする
自分の中で「これが好き!」というものがあれば、それがネタになる可能性が飛躍的に高まります。
- カメラが好き!
- 絵を描くのが好き!
- イベントをするのが好き!
- 歌うのが好き!
- プログラミングが好き!…などです。
こうしたものがあれば、たとえ仕事で事務職をやっていたとしても、カメラ好きであれば、週末に写真展を開いたり、写真の技術を教えるワークショップをやったり、写真サークルに参加してコミュニティを運営したりして第二のキャリアを育て、やがてパラレルにできます。
絵を描いたり、歌うのが好きな場合も、ホームページで発表したり、ユーチューブにアップしたりして、自分の得意を発信することができるでしょう。これを続けて自分のキャリアを育てて行くのです。
普段の仕事のような制限はなく、自分の好きなことや得意なことをキャリアにできます。
2.身近な人に聞いてみる
得意なことなど、自分の特性を知る方法は、いろいろありますが、ひとつは、身近な人に聞いてみることです。
自分では、なんでもないと思っていることが、他人の目からすると、とんでもない才能に見えることがあります。自分の外側から見ると、自分の形が見えてくる。そうして、客観的に自分を分析するようにするのです。
誰の中にも、必ずスペシャルなものがあります。地球上のすべての人が、ひとりとして同じ人がいないのは、みなそれぞれにスペシャルなものを持っているからです。
スペシャルなものの組み合わせが、個性を形作っているのです。そうでなければ、自分とまったく同じ人がどこかにいることになってしまいます。自分の特性、スペシャルなものを知る。
それを知ったとして、もし、どうしても会社の中で自分の特性を活かすことができないのであれば、もう一つのキャリアに活かしていくのです。
もう一つのキャリアは、制約するものがない、自分自身の世界です。自分のせっかくのスペシャルなものを解放してあげたいものです。
3.自分年表を作って過去からネタを探す
自分年表とは、自分の歴史年表のようなものです。それほど詳しく作るほどのものでもありません。
縦軸に年齢を入れていき、横軸に主な出来事を書いていきます。
出来事は「学校・仕事」と「プライベート」とに分けて記入していくとうまく整理ができると思います。
「今年は何があったっけ?去年は?一昨年は?」
…という具合に遡っていくと描きやすいと思います。
出来事を書いていくと、そのときに「これは苦手だったな…」とは「これは面白かった」という思い出に出会うと思います。「面白かった」とか「楽しかった」という出来事にヒントがあります。
また、当時、興味があった事柄も引っ張り出してみてください。今では忘れてしまったような「そういえば!」というものに再開できれば、それはパラレルキャリアとして育てて行く価値のあるものかもしれません。
私はエクセルを使ってこんなふうに作成していました。
学校&仕事 | 熱中した事 | イベント | 人間関係 | よかった事 | 辛かった事 | |
0歳 | ||||||
1歳 | ||||||
2歳 | ||||||
3歳 | ||||||
4歳 | ||||||
5歳 |
こうして、自分の歴史を書き出して、
自分の中にある材料からネタを探していくわけです。
会社の中では必ずしも得意なことができるとは限らない
会社員を見ていて思うことは、必ずしも、その人の特性にあった部署に配属なっていない、ということです。人事考課面接などで、自分のやりたい仕事については相談するのでしょうが、どちらかというと、希望にかなった配属にならないほうが多いように思います。
また、希望した配属先が、必ずしも自分の特性と合っているとも限りません。
そう考えると、自分の特性と仕事の内容が合致するというのは、ある意味、運に左右される、ということになるかもしれません。
ただ、自分の特性を知っていれば、その特性をアピールするような仕事の仕方ができます。そうすると、非常に優れたパフォーマンスを見せるわけですから、その特性を活かそうと、周りの人が、自分を活かせる仕事に押し上げてくれるということが多くなります。
例えば、数字を分析してわかりやすい図表を作ってプレゼンしたならば、それが管理職たちの印象に残って、そのようなことが活かせる部署に推薦するでしょう。
また、朝から晩までひたすらコツコツと地道に仕事することができる特性がある人は、研究職のような仕事で重宝されるかもしれません。
そのためには、自分がどのような特性があるかを知っておく必要があります。その特性がわかれば、強みを活かした仕事のやり方を自然とできるようになるからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
パラレルキャリアのもうひとつのキャリアを、義務感だとか、面倒だ、とか感じるようなことで始めてしまっては元も子もありません。
もうひとつのキャリアは、自分の貴重な時間を使うのですから、大変であっても楽しくできるものでなくてはなりません。
自分のなかにあるキャリアのネタを育てていくと、それが近い将来、自分を支えてくれるようなキャリアになってくれます。まずは自分の中から「私の好きなもの、得意なことは何?」と自問してみましょう。
それでも、思い浮かばなければ、自分の過去に聞いてみる。
それでも、わからなければ、自分の外に出て、「私が得意そうなものって何かな?」と他人に聞いてみると、思わぬ答えが帰ってくるかもしれません。
その中には「それは私ができるのだから、誰でもできるでしょ」と感じるものもあるかもしれませんが、自分ができてしまうからこそ、気がつかない貴重な情報だったりします。
ぜひ、もうひとつのキャリアを作っていきましょう!
あなたの才能をアメリカの研究機関にあるデータベースから取り寄せる方法
もうひとつのキャリアを見つけてみたいけれど、人に聞いたり、自分年表を作ったりって、なんだか面倒!
…と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実際には、やってみるとそれほど面倒な作業ではありません。
しかし、自分の才能を手っ取り早く知るには、行動心理学と統計学的な観点から研究・分析して体系化されたデータベースから、あなたの特性を取り寄せる、という方法もあります。参考にしてみてください。