相手の反応が気になって仕方がない!という敏感なあなたへ伝えたい本質3つ
会社でも家庭でも、自分に関係ある人の反応が気になって気になって仕方なくなることがあります。
「これは、相手に嫌われてしまったと言うことではないか?」
「私、あの人に変なことを言ってしまったのかもしれない」
「私が彼女に、ちょっとしたお願いをしたのがまずかったのかな…」
自分の行いに対して、相手がどのような気持ちでいるのか、想像はふくらんでいく一方です。
もし、相手の反応が、こちらの期待通りでなかった場合には、よりいっそう「もしかして、私、やばかった!?」と妄想はさらに拡大してしまいます。
相手の反応が気になってしまうと、ずっとそのことを考えてしまって、仕事が手につかなくなってしまうこともあります。いったい、そのような場合に、どうしたらよいのでしょうか。
些細なことが人の心を支配する
些細なことでも気になってしまうのは、あなたが本当に物事に対して敏感なのだと思います。
相手の態度や表情、そして仕草やちょっとした時に発した言葉などに、あなたが感じたマイナスのイメージを重ねてしまっています。
例えば、こんなことがありました。
ある観光地で知り合った雑誌の編集者とメール交換しました。
旅行から帰って来て、観光したところの感想をメールで送ったり、思い出を語ったりして、しばらく交流がありました。
そんな編集者の彼女から、ある日メールが届きました。
編集者:「あなたの旅行の感想、とても面白いから、タイトルつけたらちょっとした旅行記になるね」
私:「じゃぁ、こんどの雑誌に寄稿しますよ」
編集者:「えっ、本当ですか!ぜひ!」
…ということで、次回発行のミニコミ誌にコラムを書くことになりました。
そして、彼女からも既刊の雑誌を見本として送ってくれたり、よくしてくれました。
しかし、私がちょっとしたお願いのメールをしてから、彼女から返信がなくなってしまいました。
「あれ、どうしたんだろう」と少し心配になりましたが、いろいろあるのだろうと考えるようにしました。
ただ、3日経っても返信がないので、「あのちょっとしたお願いがいけなかったんじゃないか!?」と心配が増幅されてしまいました。
そのちょっとしたお願いは、10分もあれば終わるような簡単なものでありましたし、「無理に引き受けることはありませんよ」という一言も添えて、無理強いをしないことも意識したものでした。
ところが、数日経っても、返信がありません。
「もしかしたら、コラム原稿を送っていないのが、まずいのではないか?」とも思い始め、下書き原稿を手直しして入稿できるような形に仕上げて、彼女に送りました。
それでも、彼女からの反応がないので、「これは、本当に自分がまずいことをしたのかもしれない…」と、さらに心配の妄想が極大化してしまいました。
沈黙、という彼女の不作為の反応に、自分が過剰に反応してしまったわけです。
そして、ついに「あの時のメールで、無理なお願いをしてしまって、ごめんなさい!」という内容のメールを送信してしまいました。
数日後・・・
例の編集者の方から連絡がありました。
そこには、、、、、こんなことが書かれていました。
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編集者:
「いろいろメールありがとうございました。コラム原稿もありがとうございました。これで次号の編集が楽しみになって来ました!ここ数日、怒涛のように忙しすぎて返信ができないでいました。本当にごめんなさい。それから、あなたから依頼された例のお願いについても、必要ならぜひ言ってくださいね!」
・・・何の事はありません。ただ、彼女は、ものすごく忙しかっただけなのです。
私は、自分の思い過ごしの妄想を彼女に投影し、勝手に悪い事態を推測していただけなのです。
相手の反応が気になって頭がいっぱいになっていた、あの一週間はなんだったんだろう…と自分自身に対して脱力してしまいました。
相手の反応が気になって仕方がないときの本質的な対処法3つ
それでは、相手のことが気になって仕事が手につかないような状況になったとき、いったいどうすればよいのでしょうか。これを本質から解いていきます。
1.相手の反応を予測しないこと
相手の反応を、あなたが想像する良くないほうにとってしまうと、その良くないイメージが、さらに、良くないところを探しだしてしまいます。
「これは、きっとマズイことにちがいない」と思ったら、「マズイこと」を集めてしまうのです。これを心理学的には結晶化作用と言います。
こうした良くない結晶化作用を起こさないためには、マズイ事柄ばかりにフォーカスしないと言うことです。
そのためには、あなたの勝手な思い込みで相手の反応を予測しないことです。
なぜ、相手の反応を予測してはいけないのでしょうか。
それは、ありのままではない生き方になってしまっているからです。
なぜなら、常に相手の反応を気にして、自分の行動を決めることになってしまうからです。
自分のありのままではない、ということは、何か得体の知れないものにコントロールされた生き方です。
ありのままでない自分でいるのは、とても苦しいものです。自分自身がどっかに去ってしまっているからです。
2.相手を牢屋に閉じ込めない
あなたは、相手の反応に対して「きっとこう思っているに違いない」と妄想がふくらんでしまったことでしょう。
しかし、それはあなたの勝手な思い込みであり、相手の気持ちを一定の型に押し込めてしまっているのと同じです。
つまり、相手の本当の気持ちは、あなたが予測しているようなものではないのに、あなたの勝手なイメージで、相手を見てしまっているのです。
あなたが「ありのままでありたい」のと同時に、相手だって「ありのままでいたい」のです。
あなたが妄想した相手は、相手のありのままではありません。
あなたの妄想の中で作った牢屋から、相手を解放してあげてください。
3.あなたはその瞬間は最善を尽くしている
それでも、「いやいや、あのとき、確かに相手は、良くない反応をしていた」と頑なになってしまっているあなた。
もし、あなたが悪意のない行動をしたのならば、その当時、あなたは相手に対してベストの行動をとったのです。
その時に、選んだ行動、言葉、態度・・・これらは、あの瞬間で言えば、あなたのベストだったのです。
あのときベストの行動をしたからこそ、もし「ああすればよかった・・・」と後悔しているのであれば、その体験を先生として、また学んでいくのです。
すべてを前もって知ることができない世界に私たちは生きています。
実際に何かが起きてから、その出来事から学んでいるのです。その出来事が全て終わった時に、「そうだったのか」と体験することになるのです。
人生がどんなものを持って来てくれるか誰にもわかりません。どのようにそれに対して向き合うのか、選ぶのか。
向き合う、選ぶためには、常に「自分らしくありのままでいる」ということが必要なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
相手の反応が気になって仕方がない!という敏感なあなたは、気になった時に次の3つことを思い出してください。
- 相手の反応を予測しないこと
- 相手を牢屋に閉じ込めない
- あなたはその瞬間は最善を尽くしている
あなたが行動したその瞬間、瞬間は、あなたにとってもベストな行動なのです。にもかかわらず、起きてしまった出来事に対して、落胆したり、後悔したりするのは、さらなる成長への学びの機会でもあるのです。
一流のアスリートで、ベストを尽くして世界新記録を出したとしても、さらに練習や鍛錬を行なっていくのは、さらなる成長への期待です。そのとき本当に最高のベストを尽くしても、さらに成長しようとしているのです。
このようなことを書いている私であっても、上述の具体例のように、相手の反応が気になってしまうのですから、常に学んでいるとも言えます。
でも、あなたのとった行動は、その時はベストだったのです。そのベストの行動によっても、満足いく出来事にならなかったら、その体験を先生にさらに学んでいくのです。
だから、あなたは、あなたらしく「ありのまま」でいいのです。