自分を生きる、活かしてくれる社会のために

自分の得意分野を会社員の時に育ててしまおう!/得意なことの見つけ方

 
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心理カウンセラー/調香師 「すべての人が自分らしく生きられる社会」を夢見て、心優しくも励ましが必要な人たちの手助けになればと思っています。 フレグランスデザインでは、あらゆる香りを創ることができます。
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もやもやした会社生活を送っているあなた。

「この会社にはずっといたくないな」と思ってあなた。

もし、そのようなことを考えているのなら、今までオートマチックに流されている生活に、ほんの少し得意分野を育てていく時間少し加えましょう。

 

そうすることで、何かあった時には、これがある!という自分のセーフティネットを作っていくのです。

 

「やりたいことをやろう」と言われるけれど

 

現代は、SNSの発達などもあり、個人がさまざまな情報を発信できる時代となりました。

そのようなことからも、多様性が認められるようになりつつもあり、より個性が重視されてきています。

 

「やりたいことをしよう!」「好きなことを仕事にしよう!」という声があちこちから聞こえてくるようになりましたが、一方で、「やりたいことがわからない」「好きなことって言っても、そんなに夢中になれることなんてないし…」と思っている人も、かなりの割合でいるでしょう。

 

やりたいことや夢中になれることがわかっている人は幸せです。
それをやっていれば、幸せな時間を過ごせるわけですし、今、やりたいことができない状況にあったとしても、「いつかやってみたい」と思う気持ちが希望になったりします。

 

やりたいことがわからない人は、同じような毎日で、なんとなく仕事に行ったり、休日はテレビを観たりして過ごす人も多いと思います。

ぼーっとしながら職場に行っても、行けば、何かしらの仕事はあるわけですし、家に帰ってテレビをつければ、一方的に映像を流してくれます。

 

そして、そうした日々が1日、また1日とすぎてゆき、気がついたら今年も1年終わっていた、となるのです。

「やりたいことがある人はいいな・・・」
きっとあなたもそう感じているかもしれません。

 

やりたいことや好きなことはなくても得意なことはある

 

それでは、趣味もないし特技もないし・・・と感じている人は「得意なこと」もないのでしょうか?

実は、自分の人生に保険をかけるなら、やりたいことよりも「得意なこと」を見つけて育てていくほうが、圧倒的に自分を助けてくれるのです。

 

得意なこととは「手馴れていて上手にできること」です。

あなたには、得意なことが思いつきませんか?

 

自分の得意分野ってどうやって見つけるの?

 

「自分の得意なことを書いてください」と言われた時に、とりあえずは何か書けることはあるはずです。いや、もしかしたら、「わたしに得意なことなんてない!」と思っているかもしれません。

でも、そのような人でも得意なことはあるのです。

 

それは、人類を見渡せばわかることですが、人はそれぞれ違っていて、自分とまったく同じ人は地球上にはいないからです。

ということは、少しずつでも、他人と違ったところが自分の中にもあり、それが、他人と違う特徴、つまり個性につながってくるわけです。

 

他人と違う、ということは、他人にはできないけれど、自分にはできる、ということがあります。

走るのが速いとか、サッカーのリフティングをずっとできる、という人もいるでしょう。歌を歌うのが上手な人もいますし、数字を記憶することが得意な人もいるかもしれません。

他人とは違う、ということ自体が、すでに得意なことを持っている証拠です。

 

それでは、自分の得意なことは、どうやって発見すれば良いのでしょうか。

 

「あなたの得意なことはなんですか?」という問いにシンプルに答える

 

例えば、就活や転職活動で面接官に「得意なことは?」と聞かれたとしたら、あなたはどのように答えるでしょうか。まずは必死に考えて、自分の得意そうなことを発言すると思います。

自信がないほど、ふわっとした答えになってしまうかもしれませんが、まずは、それがあなたの得意な分野です。それを自分の中で仮置きしておきましょう。

 

もう少し掘り下げてみたいと考えるならば、「得意なこと10個を書き出してください」とノルマ化することもできます。こうして強制的に「得意なこと」を目の前に並べていくのです。

「なんとなく自信はないけれど、標準よりもちょっとはできるかな・・・」という得意分野が並ぶはずです。

 

特に会社で仕事をしているのであれば、「こういうことは苦手だな」とか「これはちょっと私にはできない」と感じるようなこともあると思います。反対に「これは自分でもできるな」とか、あまり心配しなくてもやれるような仕事はあなたの得意分野の中に入っているはずです。

いつもの仕事の中からピックアップしてくるとやりやすいと思います。

 

習い事や時間を費やしたものをリストアップする

 

今まで習い事や部活動をやっていましたか?

一番お金をかけていたものはなんでしょうか?

 

こうしたことに、後天的に得意なことが育まれていった場合があります。好きでやったことではなくても、一定期間、習いに行っていたことがあれば、それは他人と比べても得意なことになるでしょう。

 

また、お金をかけていたことは、それだけエネルギーを注いでいたことなので、得意な分野になっている可能性が高いです。

ゲームセンターに通っていたのなら、UFOキャッチャーが得意になっているかもしれませんし、チョコレートをたくさん買っていたのなら、銘柄ごとの味の違いがわかる味覚が育っているかもしれません。

 

こうして、何にお金をかけていたのか、を振り返ることは、得意なことを見つけるヒントになります。

 

他の人から「うまいね!」「上手だね」と言われたことを思い出す

 

自分では得意だ、とか上手だ、と感じていなくても、他人からしてみれば、あなたの得意が際立って見える場合があります。

「こんなこと、誰だってできるよ」と感じていることから、得意なことだとは自覚していないことが多いのですが、実は得意なことだと気付かされることがあります。

 

「パソコンのキーボードを打つのが速いね!」

「そんな細かい作業、よく2時間も続けていられるね!」

「このイラスト、うまいよね」

「写真撮るの上手だね」

「いつもセンスのいい服を着ているよね!」

・・・こんな感じで何気ない会話の中でも、褒められたり、上手だねと感想を言われたりすることが1度や2度あると思います。

 

それこそが、あなたが気づいていない得意なことであり、「こんなこと誰でもできるよ」と、あなたが価値を置いていなかったスキルなのです。

 

「得意なことはなんですか?」「今まで習い事をして身につけてきたことは?」という問いには出現しない可能性の高い、あなたの得意なことです。

 

あなたに「上手だね」と発言したことは、その人にとっては、自分ではできない、自信がない、と感じていたことだから、「すごいね」「うまいね」という言葉を発したわけです。

その時点で、少なくともその人よりか優れている何かを持っていたのです。

こうした、他人のふとした会話に注意を向けてみましょう。そこに自分を知る機会があふれています。

 

インタビューされてみる/過去の棚卸し

 

「得意なことと言っても、“どこででも寝られる”くらいしか思いつかないし」
「習い事もやっていなかったし、帰宅部だったし」
「他人に褒められたことなんて忘れちゃった」

・・・なんていう人も稀にいるかもしれません。

 

本当は、しっかり自分と向き合う時間をつくって、振り返ってみると、いろいろと自分が得意だと思われることは出てくるとは思いますが、自分ひとりだと、なかなかやりにくいこともあるでしょう。

そこで、誰か信頼できる人に、自分のことを聞いてみることをお勧めします。

 

身近な例ですと、家族であったり、仲の良い友人であったり。そうした人に、単刀直入に「私の上手なところってなんだと思う?」と聞いてみたり、幼い頃から今までの間に、自分はどのように過ごしてきたのかを聞いてもらうのです。インタビューしてもらう、ということですね。

こうすることで、あなたの人生の中で「そういえば、こういうことがうまかったよね」「こんなことをよくしていたよね」と気づきが生まれてくるのです。

 

自分の得意の育て方

 

得意なことがわかったら、次は磨く段階です。
なぜ得意分野を磨く必要があるのか。

 

それは、自分のセーフテーネットをつくるためです。それも会社員でいる安定した時期に育てる必要があります。

 

「なんとなく得意かもしれない」「人から上手だね、と言われた」というだけでは、得意の輪郭がシャープになっていません。

 

そして、その得意かもしれないことに自信を持つためには、磨いていくことが大事です。将来、自分自身を助けるためのツールにまで仕上げていくのです。

 

例えば「写真を撮るのがうまいよね」と言われたとします。
今までカメラのことが詳しくなくて、スマホで撮った写真が褒められたのであれば、写真のセンスがある可能性があります。

カメラの入門書を読んでみる、とか、休日や夜間に開校している写真学校に通ってみるなどして、得意を磨いていくのです。

 

こうしたことは、会社に勤めている間は、安心して時間とお金を費やすことができます。

お金だけではなく、得意というスキルも貯蓄していくのです。

お金は使ってしまえば、それで終わってしまいますが、スキルや技術は、使えば使うほど価値が増すことになりますし、お金を産んでくれる資産になることもあります。

これが、自らのセーフティネットになるのです。

 

ひとつの会社で定年まで勤め上げる時代は過ぎ去ろうとしています。世の中の不確実性が増してきているのです。そうした中、自分の未来を照らすライトを持つことは、何かあったときの保険として心強さを与えてくれるものです。

そのために、しっかりと得意なことを認識して、それを磨いていくことが大切なのです。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

世界中に自分という人間はひとりしかない。そのことだけで得意なことが自分自身に内蔵されている根拠になること。

 

得意なことを見つけるためには、次の手法がありました。

  • 「あなたの得意なことはなんですか?」という問いにシンプルに答える
  • 習い事やお金をかけてきたことをリストアップする
  • 他の人から「うまいね!」「上手だね」と言われたことを思い出す
  • インタビューされてみる

そして、得意なことに気づくだけではなく、会社員の間に、技術やスキルを磨いていくことが重要であると書いてきました。

 

ぜひ、自分だけの得意を見つけて、その得意に自信を持って欲しいと思います。それが貯金のように将来に役立つ「手に職」になっていくはずです。

 

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