朝起きられない人が心地よく目覚めるための方法と早起きの4つのメリット/朝の幸運をキャッチする
ほとんどの会社員の方は、朝の時間がバタバタしているのではないでしょうか。
夜、眠りにつくと、あっという間に朝が来てしまいます。
目覚まし時計がジリジリなると、会社に行かざるを得ないから、眠気と戦ってなんとか起きる、という感じではないでしょうか。
睡眠欲求は、人間の三大欲求のひとつであり、いちばんコントロールし難いとも言われています。睡眠欲の前には、すべてが無力になってしまうのです。
しかし、それでも「朝早く起きられたら、こんなにバタバタしないのになぁ」とか、「朝を爽やかに過ごしたいなぁ」と感じている人は意外と多いと思います。
それでは、どうしたら、楽に早起きして朝を快適に過ごすことができるのでしょうか。
朝早く起きることの効能
朝寝坊の人は、こんな毎日を送っているのではないでしょうか。
「起きても体がだるい」
「起きてからバタバタして慌てて会社に出社している」
「朝食もゆっくり食べる時間がない」
「朝の満員電車に揺られて体力を消耗している」
「会社には始業時間ぎりぎりに滑り込んでいる」
結局、慌ただしく朝が始まるので、落ち着く間もなく仕事が始まってしまいます。
完全に頭も冴えていない状態で仕事に突入してしまうと、ミスが増えたり、段取りがうまく行かなかったり、スムーズに仕事モードに入れないものです。
これでは、仕事のパフォーマンスもなかなか上がりません。
オフィスを見ていると、段取りの良い社員は、出勤する時間が早いのではないでしょうか。
そして、仕事を終えて退社する時刻も早いはずです。
これは、始業前に段取りを済ませて、落ち着いて始業のベルを迎えることができているからです。
一方、ただ単に会社の始業時刻に間に合うためだけに出勤していると、段取りや始業前の落ち着いた時間を過ごすことができません。こうしたことが積み重なって仕事のパフォーマンスに影響を与えてしまうのです。
それでは、朝早く起きるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
心身ともに良いコンディションになる
人間以外の動物や植物は、目覚まし時計がなくても、朝になればしっかりとその活動を始めます。朝顔は、朝になれば次々と花を咲かせていきますし、鳥も太陽が登る頃には元気にさえずります。
ところが、人間だけが、こうした自然のリズムに合わせていないのです。自然のリズムに合わせると体のリズムも整い、精神も安定してきます。早起きするのは、自然のリズムに合わせていくことでもあるのです。
朝の時間にやりたいことができる
朝に余裕があれば、朝食もゆっくり食べられるし、仕事の段取りもできるでしょう。新聞もゆっくり読めるかもしれません。
朝は夜の倍以上の生産性があるとされています。夜の作業で1時間かかるものが、朝の時間を使うと30分以下で済むようになるのです。この朝のマジックを使わないのはもったいないことです。
こうした生産性の高い朝の時間を有効に活用することで、その日1日が充実してくるのです。
質の良い睡眠ができる
朝早く起きると日中の活動も活発になり、夜には体が休息を欲して眠くなってきます。人間は夜は睡眠をとるようにできているので、これは自然な状態になっているということです。
そして、程よい疲れとともに布団に入れば、質の高い睡眠をとることができ、翌朝には、リフレッシュした気持ちでさらに素敵な朝を迎えることができます。
幸運体質になる
早起きすることが幸運につながるというのは、にわかに信じがたいことかもしれません。しかし、早起きは三文の徳ともいわれるように、昔から早起きするといいことがあるのは体験的に知っていたようです。
世の中でも成功している人や幸せに暮らしている人のほとんどは早起きであることを考えれば、朝に何かしらの幸運があるのは想像できるでしょう。
逆に、朝早く起きることで余裕を持って1日をスタートさせることができるので、1日が充実し、その結果、幸福を感じる機会が増えるのかもしれません。
朝早く起きる方法
それでは、どうしたら、爽やかに朝を迎えることができるのでしょうか。
その方法は「早起きの目的を設定すること」と「就寝時刻を早くすること」の2つだけです。
早起きの目的を設定する
早起きしよう、と思った時には、早起きして手に入れたい何かがあるはずです。なんとなく「お肌に良さそうだから」という動機では長続きしないでしょう。
もっと仕事のパフォーマンスを上げたい、とか、しっかり新聞を読んでから出勤したい、などと目的があるはずです。そうした目的を設定せずに、ただ単に早起きができるほど、睡眠欲は甘くありません。
早起きすることは、そのこと自体が目的なのではなく、単なる手段なわけですから、叶えたい目的を明確に定めることが早起きのスタートになります。
就寝時間を早くする
早起きしようと決めると、つい、目覚まし時計を1時間早くセットするなど、朝起きる時間にフォーカスしてしまいます。しかし、早起きで重要なのは、起きる時間ではなく、寝る時間なのです。
朝起きる時間だけにフォーカスしてしまうと、結局、寝不足の状態を引き起こしてしまい、いわゆる睡眠負債を作ってしまって、身体に良くない状況を作ってしまいます。
早起きするからといって、今まで6時間寝ていた人が、睡眠時間を5時間にする、ということではないのです。そのぶん、眠る時刻をシフトしなければなりません。
夜の時間は、「あとは寝るだけ」という気持ちから、テキパキと動くことは稀なことでしょう。やっぱり、夜の時間はゆったりしてしまうのです。
そのゆったりした夜の時間をカットして入眠する時刻を早めなくてはなりません。今まで24時に眠りについていた人は、例えば30分早く起きるには23時30分に眠りにつくようにしないと睡眠不足になってしまいます。
まずは、スマートフォンをいじる時間を30分短縮したり、今まで夜に見ていたテレビは録画して休日に見るなど、工夫することで、寝る時間を早めるのです。
就寝時間をシフトした上で、目覚まし時計の針を早めるようにしましょう。
かといって、一気に2時間早く寝る、ということをしても、身体機能が慣れていないので、最初の1週間は30分早めに寝る、などとだんだんに体を慣らして行くと体内時計もびっくりすることがありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
早起きするコツは「早起きの目的を明確にすること」と「就寝時間を早めること」でした。
早起きすることで1日の充実度が変わってきます。わたしは自分自身では朝早く起きるのが辛くて無理だったので、朝5時にモーニングコールを頼んでいました。
毎朝、電話がかかってくるので、朝5時には起きざるを得ません。しかも、10分くらい「今日の予定」などをお話ししなければならなかったので、眠気が徐々に取れてきました。
私は3ヶ月以上、モニーニングコールのお世話になりましたが、それくらい長期にやらないとなかなか習慣化できないものです。
朝起きると、運動したり掃除をしたりして、朝の爽やかな時間を過ごすことができるようになりました。冬などは朝日が昇る位置が毎日少しずつ変わっていくことを実感できたり、当たり前なことなのに新たな発見があったりして楽しく過ごすことができました。
朝、慌ただしく会社に出勤することは、まるで、自分の1日を会社にコントロールされているようなものです。いくら、朝起きるのがつらくても、会社の始業時間が今よりも1時間早くなったら、やはり会社に間に合うような時間に起床するのではないでしょうか。朝起きるのは会社次第、ということになってしまいます。
自分の人生をコントロールするのは自分自身であるべきです。そのためには、会社に支配されないような時間の使い方が必要なのです。